好き ページ15
夏油side
泣き顔さえ、可愛いけど、それより心へのダメージの方がデカい、もう二度と泣かせたくなんてないと思った
それから、Aもしばらくして落ち着いて、いつもの天使のような笑顔に戻っていた
ん?体勢は変わらず私にしがみついているよ
私の肩に、頭を沈めて、何度も私の名前を呼ぶ
愛おしくてたまらない
欲を言えば、そろそろ、名前で読んでもらいたい
「ねぇ、げと、う」
夏油「A、その前に私からのお願い聞いてくれるかい?」
「ん、?」
夏油「これから、私のことは、傑と呼んでくれ」
「や、」
え、かなりショック
「五条 くん、と同じ、や。すぐるくんが、いい」
前言撤回
いきなりの爆弾に今の私はきっと、間抜けな顔をしているだろう
「すぐる、くん、んじゃ、だめ?」
肩に埋めていた顔をあげ、うるうるとした瞳でそう言われれば破壊力は抜群
今日もAが可愛すぎる、可愛いも罪だね
夏油「、、もう。可愛いなぁ」
そう言って君の後頭部を優しく手でおさえて、もう一度、私の肩に埋める
Aのサラサラとした髪の感触が心地よくて、撫でる手が止まらない
君は "ふふっ"となんだか楽しそうに笑った
・・・
「ねぇ、す ぐ るくん」
夏油「ん?なんだい?」
「す、き、」
小さく響いた、私がずっと欲しかった2文字
こんないきなりだと私だって我慢の限界だ
夏油「、、まったく、不意打ちとは、いい度胸だね?」
少し体を離し、Aと揺れる瞳をじっと見つめる
ちゅっ
誰もいない空き部屋に
1回だけ可愛くなったリップ音
Aの顔を見れば、大きくて可愛いお目目をいつもより丸くして、頬っぺだけではなく耳まで赤くしている
夏油「私に不意打ちした罰だよ」
ちゃんと、言って欲しい時に言っておくれ
私はね、君が思っているより我慢強いほうではないし、欲張りだよ
夏油「私の事、好きかい?」
コクッといつもの様に頷いて、ゆっくり口を開ける
「、、好 き」
やっと、彼女が「好き」と言ってくれました。
夏油「私も、Aが好きだよ。」
そう言って、柔らかい君の唇に、
また、ひとつキスを落とした。
Fin.
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葵(プロフ) - すぐぴぃぃぃぃ!!!!!!!!!!ファー↑ちゅき! (2021年7月4日 0時) (レス) id: 4534ab9975 (このIDを非表示/違反報告)
りか(プロフ) - さくらんぼさん» コメントありがとうございます!、めちゃ嬉しいです!!こういうほっこり系大好きなんですよね笑 (2021年5月4日 22時) (レス) id: 2af8bea192 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - めちゃめちゃ面白かったです!!夢主ちゃんがとにかくかわいくてかわいくて、、、!夏油と夢主ちゃんの仲の良さにほっこりですね笑 (2021年5月4日 21時) (レス) id: 6f4309b5f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りか | 作成日時:2021年4月28日 19時