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それからしばらく時間がたって、夜中にショートメールの返信が来た。


"それなら良かったです。大事なものなんですか?? "


"そうなんです。大事な人からもらったもので"


"それなら尚更手に渡ってよかった、音楽好きなんですか?"


"はい!めちゃくちゃ好きで!音楽聞いてないとやってられないくらい好きです!"


"え!僕もです!趣味合いそうですね〜"


"ですね!嬉しい〜!"


ショートメールは続く。話のテンポが心地よい。


ただ知っている情報は、男の人で、音楽が好き。


名前も年齢も知らない人。


何をやっている人なのかすら知らない。


知られたくなかったらどうしよう。


そもそも会話終わっちゃったらどうしよう。


なんて、そんなふうに考えてしまって、


たった何回かのやり取りしかしていないのに


まるで恋をしている女の子みたいに


何も知らないあなたに夢中になりそうだった。

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作者名:Ponyo | 作成日時:2023年1月17日 16時

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