ダメJKはクズ教師に今日も脅されています【坂田銀八】 (ページ2)

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1 こんな始まり方、良くあるじゃん？ページ2

容姿端麗成績優秀。スポーツも万能で運動部からの勧誘は耐えに耐えない。

そんな完璧な人生、生き方、誰もが羨むだろう。

そんな人間は将来勝ち組で、自分たちとは遠い存在。そう思うのも無理はない。

かく言う私ももしそんな人が目の前にいるのならば怯むだろう。話しかけるのもおこがましいと。

だけど、そんな人だって悩みの一つや二つ…いや、それ以上に持っている。

そんなこと言っても周りには「どうしたの？話聞くよ？」とは言ってくれても、解決には導いてくれない。

私より下の脳で、何故私の悩んでいることを解決できると思っている？まずそこがおかしいのである。

理解ができない猿共は、私なんかと話すことすら感謝すべきなのに…何故当然のように話しかけに来れるの？本当に、無能なのかしら。いいわね、能天気でいられて。

A「はぁ……」

1つ、ため息をつく。

まぁ、そのため息をついているのは屋上なのだけれど。

優等生で伝わる私が、授業中に屋上で何をしているのか？

ボイコット？サボり？真面目でいることが疲れた？

どれも不正解。

生命脱退

それが私のしようとしていることである。

こんなつまらない世界にいることが疲れたのだ。

話せば皆私と話が合わない、なぜこんなにつまらなくて、下劣で、頭の悪いやつしかいない高校を選んでしまったのか…失敗だった。

昔の母が通っていた、由緒正しい学校の姿はいつの間にか消え去り、不良やらなんやらが集まる学校しか目の前にはない。

転校をすればいい？否、それは私のプライドが許さない。

せっかく血と汗と涙を拭ってまで入ったこの高校から転校？ありえない。

なぜ、努力しないあの人たちが転校せずに、努力した私が転校しなくてはならないの？

それが叶わないのなら、いっその事死んでしまった方が楽なのに

そんな考えに至ったわけだ

遺書も書いたし言い残すことは無い、心残りなどない

「何してんだ長髪サラサラ完璧女」

A「は？何そのネーミングセンスの欠けらも無い名前。嫌味かしら？しかも今は授業中でしょう？」

「いやそれこっちのセリフだから、なんで授業中なのに優等生で生徒会長のお前が、こんなとこいんの、戻れよ」

A「その手で触れてみなさい？セクハラで訴えるわ」

「ｯ…たくっ、我儘なお嬢様だこと」

A「どなt…クズ教師じゃない」

「その呼び方はなくね？せめて苗字でも呼んでよw」

A「絶対嫌」