永瀬は私の。 (ページ5)

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廉｢あ、今日はな、大西と会うねん。やからきっちり決めて！｣

｢へぇ、流星くん？東京来るんだ｣

廉｢おん。あ、夜は家泊めてもええ？｣

｢いいよ。でも、紫耀くんとか呼ぶのはやめて。紫耀くん来ることになるんだったら神くんか柊真くんも呼んで。それで泊めるのは流星くんだけにして｣

廉｢あー、…そーいや前、笑分かった。分かったよ｣

前っていうのは、流星くんが東京に来た時、家に泊まっていったんだけど、どこから知ったのか紫耀くんがいきなり家に来て、｢流星居るんやろ！？｣ってでっかい声で叫んだの。それじゃ近所迷惑だからってとりあえず中に入れて。
そしたら紫耀くん自分で持ってきたお酒一気飲みして、そのまま寝ちゃった。次の日は起きなくて永瀬は行ったのに紫耀くんは30分も遅刻してジャニーさんに怒られたんだって。
それでそのこと私のせいにしたの。｢なんで起こしてくれんかったん！？｣って。永瀬は私の声でちゃんと起きたし、私のせいじゃないでしょって言っても｢いや、りんちゃんのせいや！俺りんちゃんのせいで社長に怒られた！｣って。そこから、LINEもメールも電話も全無視。

って訳。

廉｢流星、またおっきくなってるやろなー、｣

｢楽しみだね～｣

廉｢…ほんまは、ずっと近くにおりたいねんけどな、｣

｢それは、しょうがないでしょ。東京に来るの決めたのは永瀬な訳だし。

大吾くんも流星くんも康二くんも、紫耀くんだって、…柊真くんも。みんなの過去は変わらないよ、この先もずっと。｣

廉｢…ん、せやな｣

｢ん、…っはい！できたよ、｣

廉｢お、さすがりんや。やっぱ専属なってほしいわ～｣

一応美大に通ってる私だけど、就職はきっとしない。

スタイリストさんになるかも、っていうのはあるけど。

廉｢ん、なら行ってくるわ｣

｢帰ってくる時連絡してね｣

廉｢おーう｣

事務所と家は歩いて10分くらいの所にある。

だから永瀬は毎日歩いていく。

その方が健康にいいしね。

さて、今日も1日、頑張らないと。