運命 8 ページ9
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「新庄…どうしたの？」
「え、いや。私は」
どうしよう……。
昨日新庄さんに、赤葦には彼女がいるって言ったばかりなのに…。
見られたからには、絶対気付いてる。
きっと新庄さんはこの事を友達に言うんだ。
そして私は新庄さんから、
お姫様から王子様を奪ったって言われていじめられる。
そして赤葦が新庄さんを選んで…私達は……。
新庄さんの登場に、更に顔を悪くした私を赤葦は気づいていた。
「…で、保健室に何か用？先生なら今いないけど」
だから新庄さんから隠すように赤葦は私を抱きしめた。
その行為はもう、
デキていると言っているようなもので。
新庄さんは私達を見て、分かりやすく顔を歪めた。
「い、や。赤葦が保健室に行ったって聞いたから……まさか怪我でもしたのかと」
「誤解させてごめん。俺は別に何ともないよ」
「そう、だね………。
ねぇ、そこにいるの、狩谷さんだよね？」
「！」ﾋﾞｸｯ
私を呼ぶ声は、いつもの新庄さんとは思えないほど低かった。
身の毛がよだつ恐怖とは正にこのことだろう。
今顔を上げたら確実に泣く自信がある。
でもそんな中、私の中にドス黒い感情が芽生えた。
今なら赤葦は私のモノだと見せつけられるんじゃないのか。
あなたの王子様は私のものだと。
はは、ほんとに悪女じゃん。
でも優越感を求めた私の体は、命令する前に勝手に動いた。
ベッドに座っている状態の私は、横に立つ赤葦の腕で隠されるように抱きしめられている。
だからその腕に応えた。
身長の高い赤葦の腰に自身の腕を巻きつけ、ギュッと抱きつく。
「！？」
隙間から覗けば、バチっと新庄さんと目が合った。
言葉には出さないものの、彼女に深く
その瞳に
その胸に
その全てに突き刺さすように私は告げる。
【赤葦は私のもの】
あーあ。
お姫様に対してやっちゃった。
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さき(プロフ) - ありきたりな展開にならなくてすきです。。。。。 (2023年2月1日 11時) (
レス) @page11 id: 9fc0d0edba (このIDを非表示/違反報告)
赤葦くんのお嫁に行かせて - あぁ、、赤葦くん、愛してるわ(( いやね、これは新庄も新庄だよ、 あかーしかっけぇなｯｯｯ!!!!!!!!!!!!! (2023年1月24日 22時) (レス) @page11 id: 8eae8b626f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パパゴラス4世 | 作成日時：2020年5月11日 21時
