運命 5 ページ6
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どうにも消えない不安と怖さがあり、私も後を追うことにした。
多分体育館に行ったのかな。
そうだったら尚更やばいな、様子でも見に行こ。
静かな廊下を歩く。
その間も頭の中でどうか彼女と赤葦が接触しませんようにと願うばかり。
赤葦は優しいから、お姫様を放ってはおかないだろうな。
コツコツと足を進めて止まる。
誰かがすすり泣く声がしてきた。てことは多分新庄さんだ。
「ﾋｯｸ…」
お姫様は泣いている。
あんな可愛い子が泣いてたら男はほっとかない、だから彼女を警戒してしまう。
そしてお姫様がピンチの時は
．
「新庄？どうしたんだ！」
「ﾋｯｸ………赤葦ぃ」
優しい王子様が必ず駆けつける。
「っ！…」
死角に隠れてまた盗み聞きをした。
自然と焦り出してしまう自分をなだめるも、鼓動が早くなっていく。
「何があった？取り敢えず落ち着いて」
「赤、葦…部活は？」
「先生に呼ばれて抜け出してきた」
まるで必然かのような展開に、自分の唇を無意識に噛んでいた。
強く噛んでいたのか、うっすらと鉄の味がする。
赤葦はそんな簡単に私を捨てたりなんてしないとわかってる、でもどうしても不安に駆られる。
そんな私を他所に泣いてる新庄さんと介抱する彼は場所を移動していて姿はなかった。
これ以上この場にいたら私まで泣きそうだ。
2人が戻ってこないうちに早足で学校を出た私は、家に帰ってもボーと上の空で
「…ッ」
我慢してた涙が頬をつたって流れた。
醜い嫉妬をする私が嫌になる。
別に新庄さんが誰を好きになろうといいじゃないか。
彼女の自由を邪魔する権利なんて私にはない。
なら、誰か………
消えることのない、胸の痛みを、苦しみを、不安を、どうか拭い去ってくれ。
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さき(プロフ) - ありきたりな展開にならなくてすきです。。。。。 (2023年2月1日 11時) (
レス) @page11 id: 9fc0d0edba (このIDを非表示/違反報告)
赤葦くんのお嫁に行かせて - あぁ、、赤葦くん、愛してるわ(( いやね、これは新庄も新庄だよ、 あかーしかっけぇなｯｯｯ!!!!!!!!!!!!! (2023年1月24日 22時) (レス) @page11 id: 8eae8b626f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パパゴラス4世 | 作成日時：2020年5月11日 21時
