検索窓
今日:13 hit、昨日:2 hit、合計:19,482 hit

運命 3 ページ4




特別な時間ほど過ぎていくのは早いようで、もう1回目のチャイムが鳴った。


綺麗に完食された空の弁当箱を受け取り、教室が離れているからすぐにお別れ。



あーもっと話したいなぁ。


どうせこの後も新庄さんは赤葦と話せるんだから、もうちょっと隣にいても良くない


なんて醜いこのドロドロとした感情を押さえ込む。




「赤葦ー!」


「なに新庄、うるさいよ」


「ちょっと失礼でしょ!」


「でなに?何用で」


「別に用はないよ。赤葦がいたから」




なんで会っちゃうんだよ。


2人の会話に聞き耳を立てた野次馬共がまた騒ぎだす。

勘弁してよ、見てるこっちの身にもなれっての。




でも私の目はしっかりと2人を捉えてて、

こりゃあ側からみたら嫉妬してる悪女だな。





………やめてよ。





また込み上がるこのドロドロを必死に食い止める






………取らないで。






つい口から出そうになるも一歩手前で踏みとどまった




物語はあの2人を中心に回っている。

赤葦が王子で、新庄さんがお姫様。


そして私は…



仲睦まじい彼らを引き裂こうとする、悪女といったところだろうか。






今なら恋愛小説に出てくるイかれた女の気持ちが良くわかるわ。



自分のモノを取られた感覚。


私の王子様なのに、どっからか現れた正義のヒロインに盗られる気持ちが。




そして王子様はヒロインと【真の恋】に落ちるんだっけ…。


あなたが俺の【運命の人】だ、みたいな展開になり村々もその恋に祝福をする。





それを悔やんだ悪女が取り返そうと必死に目論むが、


結局はヒロインの強さと美しさに敗北してオワリ。




「…最悪」ボソッ



自分で想像しといて本当にその筋書き通りになりそうで、急に怖くなった。




もしもその小説の悪女が私だったら、

私はこのまま新庄さんに赤葦を取られるの?




あぁ………ムカつく。


運命 4→←運命 2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (76 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
200人がお気に入り
設定タグ:ハイキュー , 赤葦京治
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

さき(プロフ) - ありきたりな展開にならなくてすきです。。。。。 (2023年2月1日 11時) (レス) @page11 id: 9fc0d0edba (このIDを非表示/違反報告)
赤葦くんのお嫁に行かせて - あぁ、、赤葦くん、愛してるわ(( いやね、これは新庄も新庄だよ、 あかーしかっけぇなッッッ!!!!!!!!!!!!! (2023年1月24日 22時) (レス) @page11 id: 8eae8b626f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:パパゴラス4世 | 作成日時:2020年5月11日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。