同業者メンバーの愛が重すぎる!!【wrwrd】 (ページ5)

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4.0_魅力的な対価ページ5

「いやー、Aが協力してくれるなんて俺、感激めう～！」

「…よく言うよ。脅してきた癖に」

　ルンルンと軽い足取りで歩くオスマンの後ろで、ボソッと毒を吐く。

　結局、オスマンの“お願い”はとても厄介なモノだった。

聞いただけでも荷が重く、謹んで辞退したかったのだが

『引き受けてくれれば、あの3人の面倒、俺が見てあげるんやけどなぁ？』と満面の笑みで言われ、引くに引けなくなった。

僕が考える間も無く、エーミールが快諾した所為も有る。理由は不明だ。

　何にしろ、いつもおもりをしている男子学生(？)にとって蠱惑的な対価だったのだ。

(それにしても、僕が役に立つとは思えないんだけどな…)

　依頼された内容は至ってシンプル。
　戦争に参加してくれ。

これだけだった
　オスマン曰く、助っ人的存在

　言えて妙だとは思った。

けれどムキムキ男性なら兎も角、僕はひょろひょろだぞ？寧ろ不要の長物でしかない気がするのだが

中年組と一人の脅威が揃って『Aが助っ人ならヤル気でる』とほざいていた。

全く意図が解らない、裏切り者共め。

　そもそも毎年全敗をするような人達が僕が入っただけで結果が変わるか？オスマンは少しも譲らなかった。

『良いか？A、出会って初めにも話したけどが、貴方には特定の人物を依存させる事ができるんや。

でなけりゃ、そこの三人がゴロゴロと借りてきた猫の様に大人しく、

ベタベタ甘えたりする筈がないんや！
「あまりAにくっ付くな」
「グルッペンこそ、"私"のAから離れたらどうです？」
「お前ら2人共冗談キツイんだぜ！」

…あぁ、もう煩いめう。今、俺はAと大事な話をしてるんやから、

猫(笑)達は少し黙ってて。んー、ゴホン。兎に角、Aには人を繋ぐ力が有るんや。

貴方達が俺達も含め、14人という人数を繋ぎ止め、

今この場で仲間に加えているのはAが仲を取り持ち、同じ目標を紡いだから貴方が居たからこそ、プライドの高い此奴らが手と手を取り合って数ある困難に立ち向かって…！

うぅ…、思い出しただけで感動の涙が溢れ出てきそうめう。そう、外交官である俺の眼に狂いは無いめう！』

　だからこそ、僕以外では務まらない任務だと断言した。

(確かに色んな面倒事に巻き込まれたけど、僕は何一つ特別な事をしたつもりが無いんだよなぁ。
直接的な解決は、やっぱ普通魔法が使えるあの子達だったワケだし)
　