同業者メンバーの愛が重すぎる!!【wrwrd】 (ページ26)

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25_結果ページ26

結論から言おう

＿＿＿＿＿圧勝だった。

　流石に五時起きはキツイ。無駄にキツ過ぎる。
　ただでさえいつもはゆったりしてるのにいざとなったらハードになる、なのに空腹が加わるとヤル気も出ないし、体力的に厳しくなるばかり。朝から心身共に疲弊しきった僕としては見学しなかった上、ギリ生き残れた事を評価して貰いたいくらいだ。

　何せグルッペンの特別メニューのお蔭で全身筋肉痛、寝惚けた兄さんとシャオロンに揶揄われた(そう思う事にした)から心労も既にピーク。まさに踏んだり蹴ったりの一日だった。

「あー、マジしんどっ」
「中身ないのに数だけはあるからな」
「」

　げんなりした鬱が吐き出した言葉に、体力には自信有りのロボロすら同調する。くったりしたゾムを更衣室のベンチに置いて、しっかりしてよと苦笑した。

「お前ら早く着替えろよ…。メシを食わないと、オレ元気でぇへん…」

「ゾムさんはそのくらい大人しい方がAも有難いんじゃねぇの？」

「確かに～。暴れる元気が無けりゃ、トラブルを量産せんやろ」

「は、はあ…？！」

「あー、もう。そうやって直ぐ揶揄う…」

　ニヤつくロボ鬱の発言にショックを受けたゾムが、捨てられた仔猫の様な顔で僕を見上げる。反論する余裕も無いのだろうか。不謹慎だが、可愛いなぁと内心で思う。

「トラブルは困るけど、大人しいゾムは気持ち悪いかな」

「な、なんや！その失礼な言い方は…！」

「ハイ出ました！Aのキッツい発言」

「そのトーンじゃ嘘かホントか判別出来へんわ」

「まぁ、冗談半分本音半分だし」

「A～…！」

｢ゾムが事件起こさずに依頼完了するんだったら、こんな事思わないよ？」
「う、うぅ…」

　ショックを受けたらしいゾムが眼を見開いたまま固まった。少しイジメ過ぎたかも知れないが、仕事態度を改めて欲しいのは正直な本音だ。コレを期に改善してくれれば儲けモンだよなとは思う。まぁ、無理だろうけど。
　形だけでもと着た仕事着を脱ぎながら、鬱が小馬鹿にした笑みを浮かべる。

「ハハ、ゾムさん言われてやんの～」
「仕事態度に関しては、鬱も似たようなモンだろうが」
「は？それでも要領が悪い誰かサンよりは功績良いんだから、別に良くね？」
「…おい、ソレはわいの事を言ってるんか？」
「あ、自覚有ったん？」
「あーー！直ぐ喧嘩売買すんなや！」