同業者メンバーの愛が重すぎる!!【wrwrd】 (ページ24)

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23.0_聴き逃しページ24

「この際戦争なんてどうでも良いわ！俺らがハブリにされたのは気に食わへん！！今からでも上に突撃じゃい！アイツらに惨めな想いをさせてやるわ！！」

「グルッペンはどうや！」

「……乗り込むか」

グルッペンが椅子から立ちボードにペンを滑らせる。

「要約すれば、こう言うトコロか？」

上の悪事知った瞬間潰す計画立てるって……

僕らバーサーカーみたいだな実際そうだけど。

「良かったやないか、グルさん。Aを傷付けずに置いとけるな？」

「…、トントン黙れ、煩いゾ」
「さて、なんの事でしょうねぇ？」

　眼を細めて圧を掛けるグルッペンに対し、トントンは笑ながら肩を竦めただけだった。ひゅっと冷たい風が二人の間を分かつ。

　暫くして、まぁ良いとグルッペンが嘆息した。

「対象が変更されただけで目的は変わらん。
精々心して臨む事だな。俺はほんの小さなミスも、妥協も見逃さない｣

「はい、肝に銘じておきます。何でも屋の為にも、素晴らしい舞台にしましょうね」

「はぇ～さっきよりもヤル気でてないか？グルッペン」

「初めての内戦で嬉しいんですよね、ぐるっぺんくんですから」

「話す暇が有るなら武器の手入れデモしたらどうだ？耳に響いて鬱陶しいんだが。」

「それじゃグルさんはそのボードにお絵かきでもしてたらどうです？」

　この二人、最終的に笑顔を貼り付けているが、強烈なブリザードを発生させている。だ、誰か…、お助け……！

「で、Aも参加するよな？対象が変わったが、俺らとドンパチしようぜ！」

な、オスマン！とゾムが子供のように抱き着いてくる。

断れない、というかオスマンに聞いているのなら僕に拒否権は無いのだろう。
悲しいな。

「え？えぇ、まぁ、ええけど……」
「傷は付けないって。

他人からヤられたモノなんて、俺ら見たくねぇから」

　僕が凍えている間に、重要な事が勝手に決まってしまった。
でもゾムの呑気な明るい声のお陰で、ブリザードは霧散したらしい。ソレは有難いのだが、何故か取り返しのつかない決定が下された気がしてならない…。

それに小さな声だけれど怖い事も聞こえたような。聞き取れなかったが