同業者メンバーの愛が重すぎる!!【wrwrd】 (ページ15)

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14.0_無気力ページ15

「あっはっは！これはAに一本取られたなぁ？」

　シンと静まり返っていた部屋に、コネシマの明るい声が響く。

眼を細め、少し意地悪そうに嗤った。

「…確かにAの言う通りだよな、俺らが口論していたのは、そう云う事やろ」

「だから、私もずっと言っていたでしょう。下らない事でいつまで揉めているのですか、と」

「あぁ、素人でも解る簡単な事やで。でも不思議やなぁ。
地域対抗だと普通に出来ていた筈なのに、どうしたって国対抗になるとその概念が無くなるんやわ」

　少し呆然とした兄さんを尻目に、エーミールが眼鏡のブリッジを正す。

何が嬉しいのか、手で隠れているその口角は弧を描いていた。

「A」

「なに」

　オスマンがそっと耳元で話す。

「もう少しグルッペンに言ってやってくれない？」

「え？」

「きっとそうすれば、助っ人としての初任務が完遂やで？」

「は、はぁ…？」

　その意図は読めないが、任務に繋がるのなら言ってやろう。

まだ言いたい事は奇しくも有るのだから。

「ねぇ、グルッペン」

「………」

「地域対抗の時は、どんなな手を使ってでも勝とうとしてたよな。後から聞いたんだが、総督ポジションが得意らしいね。各地域の戦力を削ってズタボロのところを、うちの連携で叩き潰そうとしたんでしょ？」

「…ふん、誰がそんな事するか」

「何でそんな見え透いた嘘吐くんか…」

　