【国見英】俺のねーちゃん、ヤクザの奴ら従えてる

ネーチャン!!33 ページ35

*



貴女「さぁ…弟を返してもらおうか………」


男1「おうよ、さっさと金出せ」


貴女「分かってる……何て言う分けねーだろ」


男1「あぁ？んだよ」


貴女「……………………お前ら、やれ」


ヤクザ1「りょーかいしやした!!!!」


ヤクザ2「いくぞお前ら！」


男1「な、何だよｯ…！やめろ！」



ﾀｯﾀｯﾀｯ



貴女「英、大丈夫？その怪我…抵抗したの？」


国見「へーきだよ。これは…まぁなにも聞かないで」


貴女「…分かった、今回は見逃す」


国見「ん、さんきゅ」


貴女「よっしゃ、じゃあそろそろうちも行くわ。すぐ戻る」


国見「い、言ってら…？(何すんだろ)」


貴女「ねぇ、犯人捕まえた？」


ヤクザ1「はい、バッチリです」


貴女「ありがと………おいてめぇ」


男1「な…んだよ…」


貴女「そんなガクガク震えんなって」


男1「っるせぇ!!」


貴女「お前のがうるせぇよ…」



ｼｬｷﾝ



男1「ひっ…！」


貴女「女だと思ってなめんなよ。お前の頬を切ることくらい朝飯前なんだよ」


男1「ｯ………」


貴女「あとは頼んだよ。そいつは…そうだな……英の顔に傷つけたくらいだ。消せ」


ヤクザ2「分かりやした、始末したら帰ります。坊っちゃん達は先に帰ってますか？」


貴女「そうさせてもらうよ。行こう、英」


国見「あ、うん。……ねぇ君。俺に手出したの間違えだったね。せいぜいあの世でも楽しんでね」


男1「な、なんなんだよ……お前ら！離せｯ…！」


貴女「帰ろ。英」


国見「うん、いく」



うちらが建物と少し離れたとき、確かにあの男の悲鳴は聞こえた。


やっぱり消えた…かな



*

ネーチャン!!34→←ネーチャン!!32

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す