学園アリス-memory- (ページ13)

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10話-パートナーⅡ- ページ13

結局、日向棗のパートナーになってしまった

『…ナル許さねぇ』

　荒々しく扉を閉めるとじんじんに見られ

　じんじんの長い説教を適当に聞き流した後、教室へと戻る

　ついてないな…

――職員室――

瀬「良かったの？ナル
　あなたが一番嫌がると思っていたけど」

鳴「まぁね、でも棗君は来た時から人に壁を作っている
　おまけに初等部2人目の幹部生とだけあって、孤立しているだろ？」

岬「…確かに同じ幹部生の奏と一緒に居れば
　少しは棗を見る目が変わるかもしれないが」

鳴「奏君とパートナーを組むことで少しはいい方向に持っていけると思うんだ」

岬「…そう上手くいくものか？」

鳴「上手くいくさ、きっと」
　 (1人で何でも抱え込む似た者同士の2人だ。お互いに理解できるものがあるはず…)

瀬「…それは奏じゃないといけないのかしら？」

鳴「奏だからできることなんだよ…むしろ奏しかできないことだ
　今後、特に棗君にとって奏は今後を左右する゛鍵゛となる人物になるかもしれない」

瀬「…そう」

岬「…」

―――
――
―

あれからというもの…

『…』

棗「…」

流「…」

　授業や昼休み

『…』

棗「…」

　部屋が隣同士で顔を合わせることが増えた

『…』

棗「…」

　何故か食事も隣同士

極めつけは…

颯「よう！！」

瑠「あらぁ～奏じゃないっ」

　瑠衣姉や楓達はいい…

　ただ…

『…』

棗「…」

　薄々予感はしてた

　能力別クラス-危力系-

　普段はいないくせに何故いる…

　特力に行けば良かった

　翼達のとこ言ってたら会わなくて済んだのに

　パートナーになってからというもの

　何だかんだ言って、行動を共にすることが多くなってきた

　以前よりは、だけど

　これがずっと続くって考えると先が思いやられる