学園アリス-memory- (ページ12)

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9話-パートナーⅠ- ページ12

後日

　少し遅れて教室へと入る

ザワザワ…

　なんかいつもより騒がしい

　席に向かうと流架とあいつがいる

『…』

流「あ、おはよう」

『あぁ、おはよう』

棗「…」

　目が合い、特に会話を交わす訳でもなくただ黙って睨み合う

心「奏くーん、遅かったねー」

　と私と日向棗の間に心読みが割り込んできたから日向棗から視線を外す

『まぁね、ちょっと寝すぎた』

棗「寝坊かよ」

『うるさいな』

　なんだこいつ、喧嘩売ってんの？

ス「奏君！聞いてっさっき鳴海先生が奏君と棗君をパートナーにするって言ってたわ！」

　何故か嬉しそうにスミレが教えてくれた情報に私は固まる

　…誰が、誰とパートナー？

心「棗君が奏君のパートナーだよ」←心読めます

『…は、ちょっと待って。聞いてないよ？』

心「いなかったからねー」

　くそナルッ！！

　ふざけるなよあいつ！！絶対面白がってるだろ！！

心「心の中が荒ぶってる」

　私はイラつきのまま歩き出す

ス「奏君どこ行くの！？」

『ナルのとこ！』

　半ばやけくそで答えたら声が低くなった

心「…怒ってたねー」

キ「そうだなー」

流「…」

棗「…」

―
――職員室――

『ナル！！』

　ノックもせずに職員室にいるナルの元へ歩み寄る

鳴「あ、奏君おはよう～」

　岬と話していたナルはこっちに気づいて振り返ると笑顔になる

『あぁ、おはよう。じゃなくて！！』

　早速流されかけた

『日向棗とパートナーって何考えてるんだよ！』

鳴「え？別にいいんじゃない？案外お似合いだと思うんだけどなぁ」

　昨日の事をどう捉えたらそうなるんだ！

『俺は絶対嫌だからな！あんな奴とパートナーになる必要はないだろ！』

鳴「まぁまぁ、そんなこと言わずに。なってみると案外いい子かもしれないよ？
　まだ会ったばかりなんだし」

『こっから先、絶対日向棗と分かち合える気しないから！！』

岬「…だから俺は言ったんだ、絶対奏は受け入れないって」

セ「私も言ったのよ？」←瀬里奈先生

鳴「うわ、ここぞとばかりに2人共裏切るなんてひど～い」

『とりあえず！今回ばかりは拒否する！』

鳴「でも、もう決めちゃったことだからねぇ」

　…長い間、訴えかけていたが一歩も譲らないナルに私が先に折れた