学園アリス-memory- (ページ11)

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8話-初対面Ⅱ- ページ11

棗「……。」

　つり目君が目を覚ましたことに気づかないまま私は眠り続けていた

鳴「―で、この話は…」(…あ、棗君起きたっぽい?)←事情は生徒から聞いていた

流「あ、棗」

　不機嫌なオーラを放つ棗に気づいたナルと流架はこの時察したらしい

　棗がアリスを使うことを

鳴「…あー、皆!黒板の方においで!」(ちょっと…いやかなりやばいかも?)

　棗の不機嫌オーラに生徒達は黒板の方へと急ぐ

棗「…」

　頭を抑えながら棗はアリスを使う

流「棗っ！」

　周囲が炎に包まれると目を閉じ身構える生徒達

　…が、棗のアリスは発動しなかった

流「…え」

棗「…ッ!?」

　周囲だけでなく本人も唖然としている中

『…ふぁぁ、今度は何
　…何で皆黒板の方に集まってるわけ？…てか起きたんだ？君』

　熱風か何かで目が覚めた

　…ほんと、人の眠り妨げるの好きだなこいつ

　てか焦げ臭…

　ふと前髪を触ると若干焦げていることに気づく

　…はぁ、こいつのアリスか？

『…』

　とりあえずこの前髪だとなぁ…

　近くに置いてある鋏を手に取って適当に前髪を切り落とすことにした

鳴(女の子なのに適当に髪切って…)

　周囲が黙り込んでいることなんて無視

　…何、睨んでるわけ？腹立つなぁこのつり目君

　多分こいつが日向棗だよな

　幹部生だったっけ

『近くに人いるのにアリス使ったわけ？
　感情的になると自分もアリスも制御できないんだ？
　賢いのかと思っていたけど、案外大したことないんだね』

　と若干皮肉めいた言葉を吐いた

　もっと言ってやりたかったけど止めとこう

棗「…先にアリス使ってきたのはてめぇだろ」

『先に喧嘩を売ってきたのは君だろ？
　別にこの椅子3人掛けなんだからいいじゃん
　いちいち煩いよ？』

流「ふ、2人とも…」

バチバチバチッ

　私達の間に火花が散る

奏/棗(…こいつ、気に食わない)

　お互い睨み合う

　こいつとは一生分かり合える気がしない

心「こわーい」

「「「本当に思ってる？？」」」

ス「怒ってる奏君と棗君もかっこいいっ」

「「「ブレないねスミレちゃん…」」」

鳴(…これはまた面白い事になってきたなぁ)←