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寝室に入ると確かに康二くんのベットはセミダブルサイズで2人で寝るには十分なサイズだった。
どうしようか立ち尽くしていると、ベットに先に入った康二くんが掛け布団を開きながら
『Aちゃん、おいで』
と、聞いたことがないくらい優しい声で微笑んだ
「…お邪魔しま〜す」
おそるおそるベットに入り、上を向いて寝る。
すると、横から急に耳元にふっと息がかかり、
『こっち向いてよ』
と、康二くんの低い声がささやいた。
急にくる耳への刺激が強くて、びくっとしてしまう。
『そんな驚かんでも 笑
え?なんか感じちゃった?』
「康二くん!!変なこと言わんとってや!」
思わず康二くんの方に体を向けると、
『ふはっ、冗談やん!だって、こっち見てくれへんねんもん。Aちゃんの顔見えへんやん。』
と笑いながら言う康二くんの顔はわずか数センチ前に
もう緊張とうるさすぎる心臓のせいで動けずにいると
『…なんもせえへんからさ、ぎゅってしてもいい?』
少し掠れたいつもより低い声でわたしを見つめながら言い
頭少しあげれる?と言われ、少しあげると康二くんの腕がすっと差し込まれ
自分の胸の辺りにわたしの頭をぎゅっ引き寄せ抱きしめた。
『…Aちゃんの匂い落ち着く』
少し酔ってるからふわふわするし、何がなんだかわからないけど
心臓のどきどきが康二くんまで聞こえてしまいそう
すぐに上の方から規則正しい寝息が聞こえてきた。
わたしも康二くんの香りに包まれながら気がついたら眠りに落ちていた。
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ちゃんぴよ(プロフ) - まどかさん» ありがとうございます!更新スピードが遅くてすみません(´・・`)コメント嬉しいです! (2021年1月11日 4時) (レス) id: bd5e8682de (このIDを非表示/違反報告)
まどか(プロフ) - 突然すみません。とても面白くて毎日見ちゃいます!更新楽しみにしてます☆ (2021年1月4日 17時) (レス) id: 588d28b0d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゃんぴよ | 作成日時:2020年11月26日 22時