#55 ページ5
下に降りると既に康二くんが壁に持たれながら待っていた。
スタイルいいな〜この人
「ごめん！お待たせ」
ぱっとこちらを見た康二くんは、少しむっとしたような顔をしてこちらに近づいてきた。
待たせちゃったから怒ってるんかな、どしよ。
康二くんを見れなくて少し俯いていると康二くんの靴が目に入った。
ぱっと顔を上げる、すると目の前に康二くんが。
そして、それと同時にふわっと康二くんの香りがしたと思ったら肩に何かがかけられた。
『もー、暖かいかっこしてきてって言ったやろ？』
優しくふわっと笑いながらそう言って康二くんが着ていた上着を私の肩にかけてくれた。
「…びっくりした〜。待たせちゃったから怒ったかと思った。
でも、上着脱いだら康二くん寒くなっちゃう！私大丈夫やで、これあったかいもん！」
上着を康二くんに返して、見て！これ裏起毛やねんで！ってパーカーの裏地を見せようとすると、
また、先ほどと同じようにふわっと康二くんの香りがしたと思ったら肩に上着がかけられた。
『いーの、着といて
ほらっ、行くで〜。あっ、ごめんは受け付けてないからな』
「…ありがとうございます」
『よくできました！』
ニカッと笑いながらそう言うと、私の頭をぽんぽんっと優しく叩いて歩き出す康二くん。
ぎゅんっと甘く心臓を掴まれたような感覚にどうしたらいいかわからず、康二くんの香りに包まれながら急いで後を追った。
コンビニまでの道のりはライブのこと、康二くんのメンバーのこと、仕事のこと、最近のこと。
『ほんでな、』
前回、一緒にコンビニに行った時と違うのは
康二くんのお仕事の話が増えたこと。
そして、胸の高まりがバレてしまいそうで康二くんの顔をあまりみれなかったことぐらいかな。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 160人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちゃんぴよ(プロフ) - まどかさん» ありがとうございます！更新スピードが遅くてすみません(´･･`)コメント嬉しいです！ (2021年1月11日 4時) (
レス) id: bd5e8682de (このIDを非表示/違反報告)
まどか(プロフ) - 突然すみません。とても面白くて毎日見ちゃいます！更新楽しみにしてます☆ (2021年1月4日 17時) (レス) id: 588d28b0d9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちゃんぴよ | 作成日時：2020年11月26日 22時
