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住宅街しかないこの街は駅近のコンビニって言っても終電が無くなったこの時間は誰もいない。
ポテサラと、スモークタンと、適当にお菓子を取ってレジに並ぶ。
「お願いします」
取ったものをレジに置くと、後ろから
『…これも一緒でお願いします』
と、康二くんが何個か商品を置いた。
店員「お会計1,860円になります。」
お財布からお金を出そうとすると、
『IDで、あっ袋こっちとこっちで分けといて貰えますか?』
と言って、腕に着けていたApplewatchでさっと払ってしまった康二くん。
一気に払った方が早いからかなぁ、多分、私ので千円いかないぐらいだったから
と、思い千円札を出して渡そうとしたら
『女の子からお金受け取るやつなんかおる?
こんぐらいええって、笑
ありがとうございます〜」
と、店員さんにお礼を言って袋を持って歩き出してしまう康二くん。
「…ええ〜、でも。」
腑に落ちない表情をしている私を見て、
『ふふっ、前にもこういうのあったよな、笑
じゃあ、今日は一緒に歩いてくれてありがとうの奢りな?』
元はと言えば私が一人でコンビニに行こうとしてたから一緒に来てくれたのに、楽しかったからいいねん!と言ってくれる彼。
「なんかすみません、」
『すみませんじゃなくて、こういう時は?』
「…ありがとう!」
『よく出来ました!さすがやね!もう、すっごいね!すっごいごいごい…』
「『ゴイゴイスー!!!』」
関西ローカルテレビ見まくってた私からしたらすぐわかったギャグだったので、思わず一緒に言うと
自分から言い出したくせにびっくりした表情の康二くん
『えぇっ!!!ゴイゴイスー知ってるん!!
知ってるんって言うのも津田さんに失礼やねんけど、笑』
「えっ?逆に知らん人おるん!すっごいごいごいまで言ってたらもうゴイゴイスーしかないやん一択やん」
『東京来てめちゃめちゃやってるけど、初めて見せた人俺のギャグやと思われる事が多かったからさ!』
「え〜!そうなん!
じゃあ、わたしってやっぱすごいねんなぁ〜すっごいねんな〜すっごいごいごい…」
「『ゴイゴイスー!!!!』」
『いや、俺のやつぅ!!!!』
ゴイゴイスー!からの康二くんのツッコミがしっかり決まったところで
二人でひーひー抱えて爆笑しながら帰り道を歩いた。
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作者名:ちゃんぴよ | 作成日時:2020年11月5日 7時