Snowから始まる恋 (ページ36)

今日:8 hit、昨日:8 hit、合計:40,438 hit

#37 ページ36

昼には帰るというふっかさん達を駅まで見送り、私たちはあとの新幹線で帰る。

·

それから二週間程が経ち、みんながまたうちに集まった。

優「ねぇ、翔太いつまで落ち込んでんの？」

翔「だって、もう一生会えねぇかもしれないじゃん！」

ふっかさんと連絡先を交換するのを忘れていたらしく、他の二人も交換していないとの事だった。

海「旅の出会いはそんなもんなんだって」

みんなで落ち込む翔太を見ながら笑っていると

「…あっ！！！！」

急に大きな声を出したわたしを見る三人。

優「なに、どした」

「私、そういえば交換したわ康二くんと」

翔「…っええええーー！！！お前早く言えよ！俺の落ち込んだ時間返せぇ！！」

翔太が叫びながら飛びついてきた。

「ふははっ！！ごめんやん！今思い出してんもん
写真送るわっていうので交換したんやった」

一度も連絡を取っていなかった為すっかり忘れていたが、LINEの友達の欄を探すと‘’康二”と言う名前がすぐ見つかった。

翔「お前連絡してよ、また集まろって」

「いやぁ～、でも向こうからも連絡ないねんで？しずらすぎるねんけど」

優「それは間違いない、その写真も来てないの？」

「…うん、来てないね」

翔「えーAだけが頼みの綱なんだよ！一生のお願い」

ほんまに真剣な顔をして頼んでくるから、

「…今度、焼肉な」

翔「せめて、とりきで勘弁してくれ」

「じゃあ、やらんで？」

翔「うそうそうそ！焼肉奢らせて頂きます！」

「あざすぅ」

こいつ、どんだけふっかさん好きになってんねん、笑

みんなで文章を考えて、とりあえず返信が来るか待つことにしたんやけど…

A突然ご連絡してしまいすみません、この間スキー場で会ったAです。覚えてますか…?

「えっ、ちょっとまって！ほんまに送るん！」

送信ボタンを押す勇気が出ない。

優「ちょっと文章変えない？貸して」

そう言って私からスマホを受け取ると、

優「はいっ、送信っと。」

「…おおい！！裏切り者ー！！」

翔「優菜、ナイス！！！」

これ、返信なくて傷つくの私だからね。

…こいつらぁぁ。。。