Snowから始まる恋 (ページ22)

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#23 ページ22

目「そろそろ降りる～？？」

空の色は夕焼け。

思う存分スノボを楽しんでみんなもうくたくた。

深「お前らホテルどこ？」

翔「おれら優菜のお父さんの別荘あってそこに泊まるんすよ。」

目「えっ、優菜ちゃんってお嬢様だったの？笑」

優「それこないだからみんなに言われるけど、ちゃんと高校まで公立通ってる庶民ですから！笑」

ふっかさん達のホテルの場所を聞くと、私たちが泊まる別荘までの行き道にあった。

海「俺らここまで車借りてきてるんで、ホテルまで送りましょうか？」

深「まじで！？いいの！？」

海「全然いいっすよ！車おっきいの借りてるんで！まぁ、ぎゅうぎゅうになっちゃうと思いますけど。笑」

というわけで、海斗の運転でホテルに向かう。

運転手が海斗、助手席に優菜。

真ん中にふっかさん、翔太、目黒さん。

後部座席に私と康二くん、そしてみんなの荷物が1人分の席を占めている。

私、康二くん、荷物って感じで座ってるから康二くんが倒れてきそうな荷物を体で押さえてくれてるんだけど、

『ごめんな、狭くてやんなぁ』

荷物の圧が結構あって、康二くんと私は肩どころか体が密着している。

「あっ、大丈夫です！康二くんの方、絶対重いのにすみません…。」

『余裕、余裕！全然大丈夫やで！』

さりげなく荷物の方に座ってくれたのも、全然大丈夫やで！って笑顔で言ってるれるのも

やっぱり大人でスマートな康二くん。

『今日撮った写真見返してみよや！』

と、今日沢山撮った写真を2人で画面を覗き込んでみていると、

「なあ、見て！このふっかさんめちゃめちゃおもろい！笑」

ぱっと、顔を上げて康二くんの方を見ると

『ほんまやん！』

って言いながら康二くんも同時に顔を上げた。

すると、ただでさえ近かった距離がひとつの画面を覗き込んでいた為さらに近くなっていた距離に気づいていなかった私たちは

っっ！！！

顔が、近い…。

一瞬で顔が赤くなったであろう私とはうらはら、ふわりと笑った康二くんは

『ふふっ、可愛いなぁ』

と、小さい子をあやす様に私の頭にぽんぽんっと手を乗せた。