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そう言われ、耐え難い感情が私を襲った。動悸が速くなり、息が上手く出来なくなる。でも、何故だか嫌だとは感じない。


「Aさんは、愛した事、愛された事がないんすか?」


「うるさい!!!」



思わず、家内に響く程の音量で言い返す。



「…ごめん。」



愛なんて、知らない。愛なんて、与えられたこともないし与えたこともない。そもそも平等に返ってこないじゃないか。愛しても、何も得にならないのならせめて一方的に愛してもらえばいいじゃないか。
…酒で酔ったからだろうか。訳の分からない思考にばかりたどりつく。



「いいっすよ。それがAさんですから。」


「…なんで。」


あの発言のどこに。


「俺がそうと言ったらそうなんっすよ。母も父もなくなったんでしょ?」


「…なんで知ってるの!?」


「ほら、この前会社で飲み会したやん。あの時に。」


脳内に残っている記憶メモリからそれに関する記憶を引っ張る。


「…私が酔って記憶なくした時?」


「よく分かりましたね。」


「そのくらい分かるわ。」


彼と一緒に飲み会に行った記憶なんてそのくらいしかない。

その日は次の日が土曜だったからか三次会まであったみたい。みたい、というのは二次会までしか覚えてないから。
タクシーで家まで送って貰った、と次の日ショッピに言われ素直にありがとうと返していたがまさかそんな事をベラベラと喋っていたなんて。


「何、同情で付き合ったの?」


同情してきた奴は山のようにいた。可哀想だね、大変だったんだねって。それが一番嫌。自分だって同じ人間なのに、そんな事が起こっただけで可哀想だなんて立場に立たされるのはプライドが許さない。

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みり - ん"ん"…(声にならない声) とても素敵です…食い入るように読んでました…これからも頑張ってください…! (2019年4月11日 21時) (レス) id: a68ddf6fc9 (このIDを非表示/違反報告)
タユ(プロフ) - 完結おめでとうございます!ぴ君良いですね!(←唐突)ラストのぴ君の長いセリフが本当に夢主ちゃんのこと愛してるんだなって思って、ちょっとじわっときました。これからも頑張ってください! (2019年3月14日 13時) (レス) id: 2268a0f833 (このIDを非表示/違反報告)
もものす(プロフ) - 全然文才あるから安心してください…好きです" (2019年3月13日 19時) (レス) id: 7ecc545104 (このIDを非表示/違反報告)
sayaka(プロフ) - piさんの「1時間で全てが手に入っとるんっすけどね。」という台詞にグッときました。ラストも楽しみです!ふだんは感想書かずひっそりと作品を楽しんでるのですが、評価が荒れてるようでしたので、どうしても伝えたくなりました。これからも応援してますm(__)m (2019年3月13日 15時) (レス) id: 12b2318568 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽ - あと上から目線で申し訳ないのですが、アンチをする人は作者様の文才が羨ましいのではないでしょうか。私としては普通に大好きな作品なので、アンチを気にせんでもええと思います。長々とすみません。 (2019年3月13日 15時) (レス) id: c8f72c9aa8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:凛桜ぽん | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年3月12日 20時

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