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名前しか知らないお気に入りの男の腕を組み、
アパートの電気が消えてるのを確認して階段を上がる。
「入って。」
そのまま男の腕を掴み、すぐさま寝室へ。
男をベッドに押し倒すと荒い口付けを交わす。
「今日は随分と積極的じゃん。」
「うるさい。たまには良いじゃん。」
理由なんてない。
けど、隣の部屋にいる北斗は陰で俺の事笑ってる。
表では兄さん兄さんなんて言ってくるけど
どうせ裏では散々俺の事馬鹿にしてんだろ。
俺がどんなに汚いか北斗は知ってるから。
北斗になんか好かれなくて良い。
ずっと俺の事嫌いでいればいい。
もっともっと俺の事嫌いになれよ。
そしたら早くここから出ていってくれるんだろ。
嫌いな弟の顔見なくて済むから。
頼むから早く俺の事嫌いになってよ。
続く (更新停止中)
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作者名：まつむら | 作成日時：2019年10月11日 20時
