第六十章 ページ10
すごい。
私は今、大変感激しています。
やはり誰かしら私の人生を操っているのでは、と真剣に思う。
フラグ回収なんて、と侮ることなかれ。
……まとめると。
『……うぅ』
風邪ひきました。
頭がうまく回らないせいで馬鹿なことを考えてしまう。
身体が重い、熱いのか寒いのかよくわからない、頭痛い……。
自分でもわかる。かなり酷い。
しかし今日はバリバリ仕事があるんです。
……私が休めばトントンにかかる負担が増える。
時間はかかるかもしれないけど頑張ろう。
食欲は……ない、から食堂にはいかない。
書類は机や棚に保管してある。
……外に出ずに仕事しよう。誰にも迷惑は掛からないよね。
『……はぁ』
咳が出ないだけまだマシか。……だるいのは敵わないけど。
私はほぼ机に寄りかかる状態でペンを走らせた。
その一時間後。
感覚がふわふわしてきた。
今、自分が何を書いているのかすら認識しづらい。
ほとんど進んでいないが、さすがにこれ以上続けてもミスが増えるだけだと判断し、立ち上がった。
途端、脚に力が入らなくなって視界が暗くなる。
あー、倒れたなって自分でもわかったが、不思議と痛みは感じない。
そのまま、意識は遠くなる。
・
飛び交う怒号と悲鳴。
赤々と燃える炎、同じように赤い鮮血。
パチパチという音が一体何を燃やしているのか、想像もしたくない。
村の中央に掲げられた二つの国の旗。
感じるのは恐怖、憎しみ、絶望?
……否、無情。
「＿＿＿＿」
兵隊さんが私に剣を向ける。
何か言ってるけど……ごめんなさい。聞こえないの。
地面に座り込んだ私は虚ろな瞳でその景色を眺める。
賑やかだった村。この状況も賑やかって言えるのかな?
『＿＿＿＿』
私は何かを呟いた。
でもおかしいな。自分の声すら聞こえない。
兵隊さんはそんな私を見下し、その無表情な顔のまま剣を後ろに引いた。
心臓でも貫いてくれるのかな。
どうやらその考えは当たっていたらしく。
次の瞬間には＿＿。
温かい液体が私の身体を包んだ。
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リノ(プロフ) - 綾波夜見（自宅パソコン）さん» コメントありがとうございます。イラつく女を書くのは個人的に楽しかったです(笑)ありがとうございます！！ (2017年9月29日 21時) (
レス) id: 02182e081c (このIDを非表示/違反報告)
綾波夜見（自宅パソコン） - イラーナさんにものすごくイラつきました←そして、そんな女にプレゼントしている鬱先生にも← いつも楽しく読んでいます！！更新のほう、無理しない程度に頑張ってください！！応援してます！！ (2017年9月29日 18時) (レス) id: 624c95f6b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リノ | 作成日時：2017年9月6日 21時
