第六十六章 ページ16
料理長は元々は他国の人で、偶然立ち寄った喫茶店で働いていたところをスカウトされたらしい
あの人なら無理矢理にでもやりかねない。
そんな料理長をはじめとして、彼に鍛えられた料理人達のお陰で毎日美味しい料理が食べられる。本当に感謝ですね。
『そういえばさ』
ケーキを半分程食べ終えたところで話を振る。
オスマンは私の言葉を遮らないように頷くことで返事をする。
細かなところまで気遣いができる。最高に紳士な対応だった。
『幹部のみんなはどうやって知り合ったの?』
「ん〜、そうやねぇ。大体みんな同じ国出身やったよ」
『じゃあ幼馴染、とか?』
「ふふ、幼馴染ではないなぁ。同じ国でも住んでた場所は遠かったからね」
そこからのオスマンの話をまとめてみる。
みんなの育った国は今はもうないらしい。
そんな今は無き国で中位貴族として育ったグルッペンはその国の在り方に興味を持つと同時に不満を抱き、自ら国をつくりあげることを決意。齢１７の時。同じ貴族学校に通っていたというオスマンと意気投合。そして王都付近で暮らしていた二人は国というものをもっと知るために郊外へ通い始める。
王都から少し離れた街。
トントンとはそこで出逢ったらしい。
「すれ違っただけだったのに、グルッペンが、あいつだ!って言ってさー」
トントンはその街では有名な優等生だった。根拠のないことが嫌いで、グルッペン達も最初は毛嫌いしていたという。最終的にはグルッペンのしつこさに折れて仲間に。
王都から離れた町。
広場で小さな子供たちに混ざって遊んでいたコネシマ、シャオロンと出逢う。
とある球技をしていたらしいが、その機敏な動きをグルッペンが気に入ったことで誘うことに。コネシマは怪しがっていたがシャオロンがえらく王都に憧れを持っていたようで貴族である二人の誘いに深く考えず承諾。コネシマは半ば巻き添えだった。
『シッマって結構慎重だったんだね』
「元々はね。今は多分安心しきってる結果ああなってるんやと思うで」
王都から見てコネシマ達とは反対の方角の町。
他の場所より自然が残っている町で、ゾムと出逢う。
猫と追いかけっこという一見可愛い遊びだがとても難しいそれを、ゾムは家の屋根や木を渡って行っていたらしく、身体能力の高さを買われる。しかし乗り気ではなかったようで、退屈になったら抜けるという条件で仲間に。
……ゾムらしい。
「郊外で見つけたのはこれぐらいかな」
一息ついて、彼は話を続ける。
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リノ(プロフ) - 綾波夜見（自宅パソコン）さん» コメントありがとうございます。イラつく女を書くのは個人的に楽しかったです(笑)ありがとうございます！！ (2017年9月29日 21時) (
レス) id: 02182e081c (このIDを非表示/違反報告)
綾波夜見（自宅パソコン） - イラーナさんにものすごくイラつきました←そして、そんな女にプレゼントしている鬱先生にも← いつも楽しく読んでいます！！更新のほう、無理しない程度に頑張ってください！！応援してます！！ (2017年9月29日 18時) (レス) id: 624c95f6b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リノ | 作成日時：2017年9月6日 21時
