モネクの可愛い子ちゃん (ページ4)

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「え？なんでそんなこと急に、」

「急じゃないよ、ずっと思ってた。ここじゃなければもうとっくにデビュー出来てるよ。ここの事務所は練習生が少ないし、なかなかデビューできるような水準の子が集まってこない、だからずっとデビューできない」

振りむいたオッパの顔は本気の顔だった。

「ねえ、何言ってんの？みんなデビューできるように一生懸命頑張ってるの知ってるよね？どうしてそんなことが言えるの？」

オッパの腕を掴み、揺さぶるようにして訴えかける。ほんとはこんな事言う人じゃないのに、ちょっと動揺してるだけだよね？そんな事思ってないよね？私知ってるよ、オッパはほんとに優しくて良い人なんだって。

オッパは落ち着いて、と私の肩に手を置いた。

「それも分かってる、みんな頑張ってるよ。でもここじゃダメなんだ。俺は本気でアイドルになりたい、この事務所を離れて挑戦するリスクはあるけど、このチャンスを逃したくない」

オッパがそんなこと思ってたなんて、、ショックだけど確かにうちの事務所は弱小だし、今までデビューしたグループも3年以内に解散してしまうようなグループばかり、私たちがデビューできるのも何年後か分からない。

今後の事を真剣に考えるとこれは千載一遇のチャンスなのかも。

「Aも一緒に頑張ってみようよ、俺はAとデビュー出来たらすごく嬉しいし、」

真っすぐに私の目を見つめ、手を握る。

「私もギュニオッパとデビュー出来たらどれだけいいか、」

「二人して何してんだよ」

感傷的な気持ちに浸っていた私たちのもとに一番良くしてくれているヒョンジュニオッパが声を掛けてきた。

「聞いたぞ、オーディション番組からオファーが来たんだって？」

「そうなの、でも事務所を移すことになるから、」

「そんなことで悩んでんのか？お世話になった事務所を離れるのは忍びないかもしれんが、この事務所のスタッフさんたちも練習生のみんなもお前たちを応援してるぞ。練習室に戻ってみろ、その話で持ち切りだぞ」

ヒョンジュニオッパに言われた通り練習室に戻るとみんながワッと駆け寄ってきて

「お前らオファー来たって凄いな！俺も負けてらんないなぁ！」

「チャンギュニもAも頑張ってね！」

「私絶対見に行くからね！応援してるよ！」

オンニオッパたちが温かく応援してくれて、ブワッと涙が溢れた。

　