モネクの可愛い子ちゃん (ページ3)

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事務所のスタッフさんにギュニオッパと一緒に呼び出された、直々に社長から伝えられたのは私たちにノモシの途中参加メンバーとしてオファーが来ているとの話だった。

「え？そのプログラムってあのスターシップのですか？」

「そう、新しいグループを作るオーディション番組だ」

最近ちょうど始まったばかりのオーディション番組、NO.MERCY、スターシップから新しいグループが出るとのことでうちの練習生の中でもよく話題にされる番組だ。
その番組から私たちにオファーが？あんなにかっこいいオンニオッパたちとデビューできるかもってこと？オファーなんて初めてだったので多少なりとも浮かれる。

「どうして俺たちが途中参加するんですか？他の事務所から引っ張らなくてもスターシップの練習生は他に沢山いますよね」

でも確かに、ギュニオッパの言うとおりだ。
参加メンバーだけで16人もいるのに他の事務所から引っ張ってきた練習生を入れようとするなんて、

「それがな、情報漏洩になるといけないから詳しくは話せない。参加してからじゃないとな」

社長は手元の紙を見つめて険しそうな顔をする。

「もし、もし参加するとしたら私たちはスターシップの練習生になるんですよね」

「そうゆう事に、なるな、、」

この事務所を離れてまでして、もしデビューできなかったらどうしよう、隣のオッパの顔をちらっと見てみると私と同じように深刻な顔をしていた。

「何もここで答えが欲しいわけじゃない、1週間よく考えてくれ」

「失礼しました」

「失礼しました」

社長室を出て、私の少し前を歩くオッパに追いつくように少し速足で歩く、隣に並んだ私を見てオッパは少し微笑んだ。

「Aはどうする？」

「うーん、脱落した時の事を考えるとちょっと、」

「そんな心配しなくても上手いから、きっとデビューできるよ」

私が上手い？いつもはまだまだだなってバカにしてくるくせに、

「いつもは私の事褒めたりしないのにどうしたの～？」

ツンツンと二の腕あたりをつつく。

「Aはさ、本気でアイドルになりたい？」