刀よりもスマホが欲しいのですが。【鬼滅の刃】

03．鬼殺隊ってなんぞや ページ5

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「帰るところがない」情けなく言う私に柚葉さんはこう言った。

「それなら私の家に住めばいいじゃない」と。

あまりにも当たり前のように言うものだからこっちが戸惑ってしまい、『えっえ？いいんです、か？？？』と挙動不審になりつつも確認する。

「まぁ条件はあるけどね」

それは勿論これから住まわせてもらう身なので出来ることならなんでもやりますよという気持ちである。

『はい！私に出来ることなら！！なんでもします！！！！』

「じゃあA、鬼殺隊に入隊して」

ニッコリと笑顔で言う柚葉さんに『はい！入隊します！！』と元気よく返事する。

…ん？なんて？？？

『きさつたいって、なんですか…？』

なんか物騒なお名前ですね！？！！

「ん〜…簡単に言うと、鬼を滅殺する軍隊みたいな感じよ。ちなみに1ヶ月後鬼殺隊に入隊するための最終選別あるからそれまでにみっちり鍛えあげるよ」

随分説明端折ったな。それに情報量が多すぎる。
まず鬼なんて物語の中でしか聞いたことないし何言ってるのこの御方…。しかも入隊するための試験が1ヶ月後ってえっ？何言ってるのこの御方…。


私は家に帰りたいのだ、お父さんとお母さんだって今頃心配してる。ソシャゲのログボもまだ受け取ってない。手っ取り早くもとの時代に戻る方法を探したい。
どうすればいいの。でも、このままここに住めなくなって外で暮らすのもそのうち死ぬだろう。まだ死にたくない。なら、鬼殺隊なるものに入隊するしかない。

『鬼殺隊とか鬼とか…。まだ全然これっぽっちも！！まだゲームで言うところのチュートリアルやってる途中で全然ルール理解してない的な感じだけど！！やります。やらせてください。柚葉さん、よろしくお願いします。』


「ちょっと何言ってるか分からないけど…。まぁやってくれるんだね、私は厳しいわよ、時間もないしね」


『臨むところです！』

こうして柚葉さんと私の最終選別に向けての鍛錬が始まるのだった。

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