刀よりもスマホが欲しいのですが。【鬼滅の刃】

23．親分と子分 ページ25

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「アァん！？大丈夫に決まってんだろーが！」

「お前に助けてもらわなくたって俺一人で十分なんだよ！！」と嘴平くんは続けて言う。


『確かにそうだね、ごもっとも！！』


でも、少しでも力になれるなら私は力になりたい。一応共同任務だし。


ただこのまま分身か本物か見分けがつかないまま斬り続けても効率が悪い。
何か、何か見分けられる方法がある筈なんだ。


一度鬼は嘴平くんに任せて周りをよく見る。
と言っても私にも襲いかかってくるので受け身しつつなのだが。
今居る鬼は分身含め五体。分身は切っても本体に影響は及ぼさないので今回の鬼は本体を確実に斬るしか倒す術はないのだ。


その五体の鬼を見ていると、何処か不自然な点。

『(んー…。なんか、どれもワンパターンなんだよなー？？)あぁぁあ！！！』


そう。鬼の動きはワンパターンだったのだ。
よくよく見ていたら一体の鬼が動くとその他の鬼が一瞬遅れて同じ動きをする。
なぜ気がつかなかったのだろう。


『嘴平くん！コイツが本体！あの真ん中のヤツ！！！』


「うるせぇ！俺に命令するんじゃねぇ！！！」


と言いつつも素直にその鬼を斬ってくれる嘴平くん。やはりその鬼が本体だったらしく次々に分身が消えてゆく。


『やったね、嘴平くん！！凄いよ！』


「はんっ！！いいぞ、もっと褒めろ！！！」


『もっと！？えっと…流石嘴平くん！！その猪頭カッコイイ！！！(？)』


「アハハハ！！お前気に入った、俺の子分にしてやる！！俺のことは伊之助様と呼べ！」


ちょっとよく分からないけど気に入られた？
これって下の名前で読んでいいよーってことなの？？？


『えっと…？よろしくね、伊之助！！』


私、秋月A。
今日から伊之助の子分になりました＿＿＿。

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