刀よりもスマホが欲しいのですが。【鬼滅の刃】

25．折れた ページ28

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＿＿山奥の屋敷に閉じ込められた私は今、屋敷の襖をひたすらに開けています。

『なにこれなにこれ、出口が全然見つからないんですけど？？』


それにポンポンポンポン鼓の音がうるさい。


『どこだよ出口ー！！！それか伊之助！！伊之助に会えたらもう私は頑張れる。生きれるよ、強く生きれるから！！』


バンｯｯと叫びながら襖を開けると、そこには鬼と鬼に喰われそうになっている男の人がいた。というか血塗れじゃん！？


慌てて壱ノ型 露の間を使うも鬼の手しか切れなかったので男の人を守る体制に入る。


男の人は怪我をしている、しかも結構重症だ。
ここで今私が鬼と戦っても男の人が無事で帰れるかどうかは分からない。
だからここは一旦男の人を外に出すことを優先して手当をするのが賢い選択だろう。


『ちょっと痛むかもしれませんが抱えさせて頂きますね！！』

一言いい私は男の人を姫抱きする。


「俺の稀血と取るなよ。まぁいい、お前も美味そうだ。ホホッお前と稀血、どっちも喰ってやる」


『この人はキミのものじゃないし！！それに絶対喰われないから！！！』


捨て台詞のようなものを吐きその場を去る。

追いかけてきてるよね…。ひぃぃぃ


一か八か、目の前の襖を開けると見事そこは外だった。

『ってここ2階！！？！』

男の人を支えつつの着地になるので受け身が取れるはずもなく、着地した途端見事に転けた。


『脚、折れた…』



「Aか！！？！」


「ぇぇえ！！？！Aが、なんかふ、降ってきたんだけど！？怖い怖い怖いいやぁぁぁぁあ」



男の人を守れたのだ、脚なんて安いものだろう。そのうち治るし、なんて思っていると見たことのある顔がと聞いたことのある声が聞こえてきた。

26．再開→←番外編：伊之助と食事処

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