今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:8,851 hit
小｜中｜大
大人しく後をついて行くと、さっきの廃れた改札を通り抜けて駅のホームへ着く。そこで初めと同じように停車したままの電車が目に入った。そういえば俺たちが駅でごちゃごちゃやっている間も発車ベルはならなかったし、電車が走るような音もしなかったし。
「後は電車乗って帰るだけなので、まぁ安心して頂いて」
「あんまり安心できませんけどねぇ…」
「ちゃんと帰れるよ須貝さん、兄ぃも待っててくれるし」
「それ先に行って」
呆れながら告げる俺に口角を上げるお馴染の笑顔を溢して電車に乗り込む河村。遅れて俺も乗り込むとそれを分かっていたように扉が閉じ、入ってきた方向とは反対に電車は進む。
・ ページ29
「後は電車乗って帰るだけなので、まぁ安心して頂いて」
「あんまり安心できませんけどねぇ…」
「ちゃんと帰れるよ須貝さん、兄ぃも待っててくれるし」
「それ先に行って」
呆れながら告げる俺に口角を上げるお馴染の笑顔を溢して電車に乗り込む河村。遅れて俺も乗り込むとそれを分かっていたように扉が閉じ、入ってきた方向とは反対に電車は進む。
本当に帰れるのだろうか。なんだかどっと疲れが襲ってきて脱力したように座席に沈む。
「変に疲れた〜〜」
「あはは、お疲れ様」
「貴方は平気なわけ？ホラー苦手なんでしょ？」
「全然平気、ヤバい奴に追われる方が苦手。ゾンビとか」
「じゃあお化け屋敷はへでもないのね」
「そういうこと〜」と楽し気に微笑み俺とは反対側の席に着く河村。
「変に疲れた〜〜」
「あはは、お疲れ様」
「貴方は平気なわけ？ホラー苦手なんでしょ？」
「全然平気、ヤバい奴に追われる方が苦手。ゾンビとか」
「じゃあお化け屋敷はへでもないのね」
「そういうこと〜」と楽し気に微笑み俺とは反対側の席に着く河村。
重たく息を吐いて一旦伸びをする。自分でも思っていた以上に緊張していたのか肩や首からゴリゴリと嫌な音がした。反対側で河村も「やばぁ」と声を出して引いていたが。
俺はそのまま過度の緊張と恐怖から解放された安心からか酷い眠気に襲われて瞼が落ちる。完全に寝入る直前に何か言われた気がしたが、それを聞き直す間もなく意識が落ちた。
俺はそのまま過度の緊張と恐怖から解放された安心からか酷い眠気に襲われて瞼が落ちる。完全に寝入る直前に何か言われた気がしたが、それを聞き直す間もなく意識が落ちた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 51人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：眞宮 | 作成日時：2022年9月9日 8時
