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海辺の散歩って優雅にするもんじゃなかったっけ。普通は休日とかに。いやまぁ、決して今の状況が嫌とかそういうのではなく。
なんなら願ったり叶ったりではある。憧れの椿さんと川上さんと三人でみなとみらいに来ている。中々、というか金輪際ない状況な気がする。
俺と川上さんとの合同で赤レンガ倉庫についての記事を書こうという話になって、ついでだからと椿さんも一緒についてくることになった。
のはいいんだけど、俺の前を歩く2人、主に川上さんの様子がいつもと違う気がする。
あの、体調が悪そうとか人が違うとかではなくて。言語化するのが難しい。
確かに普段からちょっと距離感バカなところがある川上さんだけど、椿さんとの距離が明らかに近い。近いというか、もう、あの、腕を組んで歩いてる。
シルエットだけ見ると普通にただのカップルが歩いてるのと変わらないんじゃないか。
それにしても自分から絡みに行ってる川上さんはまだしも、椿さんも何も気にしていないところをみると俺が可笑しいのかと思い始める。
いや流石にそれはないよな？流石にな？
一応カメラに収めておくか、ネタになるし。そう思い後ろからの画を何枚か撮っておく。
と、そのシャッター音に気付いたのか椿さんが急に振り返る。当然川上さんも釣られて身体ごと振り向くことになる。軽くバランスを崩した川上さんの身体を当然の様に支えて立つ椿さん。いやかっこいいな。
「は、危ないやんけ」
「わりぃわりぃ」
「許さん」
「それ地味に痛い」
いきなり振り向いた椿さんに怒って、というかじゃれて服の上から腕を抓り上げる川上さん。本格的にやりとりまでカップルなんじゃないか？
これ写真じゃなくて動画回すべきだろ。思うや否や俺はリュックからGoProを取り出し、手早く電源を入れる。
散策 ページ1
なんなら願ったり叶ったりではある。憧れの椿さんと川上さんと三人でみなとみらいに来ている。中々、というか金輪際ない状況な気がする。
俺と川上さんとの合同で赤レンガ倉庫についての記事を書こうという話になって、ついでだからと椿さんも一緒についてくることになった。
のはいいんだけど、俺の前を歩く2人、主に川上さんの様子がいつもと違う気がする。
あの、体調が悪そうとか人が違うとかではなくて。言語化するのが難しい。
確かに普段からちょっと距離感バカなところがある川上さんだけど、椿さんとの距離が明らかに近い。近いというか、もう、あの、腕を組んで歩いてる。
シルエットだけ見ると普通にただのカップルが歩いてるのと変わらないんじゃないか。
それにしても自分から絡みに行ってる川上さんはまだしも、椿さんも何も気にしていないところをみると俺が可笑しいのかと思い始める。
いや流石にそれはないよな？流石にな？
一応カメラに収めておくか、ネタになるし。そう思い後ろからの画を何枚か撮っておく。
と、そのシャッター音に気付いたのか椿さんが急に振り返る。当然川上さんも釣られて身体ごと振り向くことになる。軽くバランスを崩した川上さんの身体を当然の様に支えて立つ椿さん。いやかっこいいな。
「は、危ないやんけ」
「わりぃわりぃ」
「許さん」
「それ地味に痛い」
いきなり振り向いた椿さんに怒って、というかじゃれて服の上から腕を抓り上げる川上さん。本格的にやりとりまでカップルなんじゃないか？
これ写真じゃなくて動画回すべきだろ。思うや否や俺はリュックからGoProを取り出し、手早く電源を入れる。
「お二人とも撮ってますよ〜」
「はぁ？なんで」
「お、これパワハラの証拠になるんじゃね？」
「兄者ぁ〜〜〜？」
「痛い痛い」
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作者名：眞宮 | 作成日時：2022年9月9日 8時
