７真っ暗闇になる前に ページ8
明るいソファに移動して2時間弱ぐらいの間、私たちは本を読んで時間を潰した
もちろんお互い会話はなく黙々と本を読んでいるだけだったが、今日初めて知り合ったとは思えないほど気まずさがなかった
もう慣れてしまったのか
まぁこの夕方からいろいろとありすぎたもんな
｢先輩、そろそろ私寝ますね
できれば月が沈む前に寝たいので｣
｢そうだね…じゃあ俺もそうしよう
……まさか…本当に学校に泊まるなんてね…｣
｢本当ですね
自分で言うのもなんですが、これは将来武勇伝として語れるぐらいのエピソードですよ｣
｢確かに…これで怒られて卒業できなくなったらどうしよう…｣
天喰先輩は自嘲気味に微笑んだ
｢それなら私が大量のペナルティを引き受けて天喰先輩を守ります｣
｢いや、それはやめといた方がいいよ…｣
｢あ、天喰先輩って高校どこ行くんですか｣
そうだ、今日仲良くなったばかりなのに、一週間もたてば先輩は卒業してしまう
そう思うと居てもたってもいられない気持ちになった
｢俺は、雄英だよ…｣
｢雄英ですか…！もしかしてヒーロー科だったりしますか？｣
｢うん、まぁ…一応
あとミリオも…｣
｢通型先輩も…｣
あのやたら目立つ人か
｢お二人とも雄英なんて凄いですね｣
｢俺はすごくないよ…ミリオは凄いけど…｣
｢またネガりまたしたね…
もっと自信持ってください
少なくともさっき明るい所に連れていってもらって助けられた私がいます
天喰先輩もヒーローって感じでちゃんと凄いですよ｣
少しムキになったように喋ってしまった
｢…ありがとう｣
先輩は柔らかく微笑んだ
｢…私、別に頭良くないですけど…高校で先輩に会えるよう頑張ります
私、全然そう見えないと思いますけど実はヒーロー科にいきたいんです
そこに天喰先輩がいたらきっともっとがんばれます｣
…つい口が滑っていらんことまで言ってしまった
後悔の念に苛まれていると
｢わかった。待ってる｣
と天喰先輩は言った
少しの沈黙が流れてお互い見つめ合う数秒
胸がキュッとざわついた
｢それじゃあ…おやすみ…｣
｢おやすみなさい、先輩…｣
寝ようと思っているのに鼓動は速いまま、寝れたのは多分12時を回っていた
月はすっかり沈んでいたが、何故だか怖くはなかった
_________
ちなみにこのソファというのは1人が寝ころべる幅で細長いものです
そのソファに頭を寄せ合う形で縦になって2人は寝てます
…伝われ！
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れいみぃ - 夢主のクラスの人達って序盤で在籍処分なってませんでしたっけ? (2020年1月24日 0時) (
レス) id: e9e3a7151e (このIDを非表示/違反報告)
レイン - 初めまして！この夢小説の天喰先輩ちょっとかっこよすぎじゃないですかね！？(褒め言葉)暫く更新していないようなので更新を今か今かと待ち侘びています！更新待ってます！頑張ってください!! (2018年3月19日 19時) (レス) id: b07e3f90c5 (このIDを非表示/違反報告)
Ｌ(プロフ) - 皆さんコメントありがとうございました…！とてもとても冗談抜きで励みになります！ (2018年2月16日 22時) (レス) id: 3151f262ec (このIDを非表示/違反報告)
Ｌ(プロフ) - 豆腐さん» 確認して直しときます…！ (2018年2月16日 22時) (レス) id: 3151f262ec (このIDを非表示/違反報告)
莉那(プロフ) - お帰りなさい！待ってました！！作品楽しみにしてます！！ (2018年2月16日 21時) (レス) id: fd84499db5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ｌ | 作成日時：2017年8月26日 7時
