６月光 ページ7
｢え…？｣
｢…！｣
私は突然のことに思わずびくっと肩を揺らしてしまった
｢停電…ですか？｣
｢いや外は天気は荒れてないし…多分ある時間になったら電気がつかないような使用とか…になってるんじゃないかな…｣
｢っ…そうですか｣
｢まぁまだ７時半だし…寝るにはちょっと早いよね…
月明かりが当たってる所に、行こうか…｣
そういって天喰先輩はすくっと立ち上がった
｢あ、ちょっと待って…！｣
思わず私は天喰先輩の服の裾を掴んだ
……そうだよ…
私は暗い所が苦手だ
時は幼少期まで遡る
個性が発現した当初、個性を使いこなせなかった私はTETRISで自分を閉じ込めてしまったのだ
晩ご飯までお母さんは部屋に来る事はなく、2〜3時間、私は暗くて狭いTETRISの中に閉じ込められた
本当に一生出られないかと思ったし、実際お母さんが来てからもTETRISを壊せるヒーローを呼ぶだなんだで外に出るにはかなり時間がかかった
大泣きもんだったなあれは…
とまぁ心の中で弁明しても仕方がない
｢怖いん…です…｣
私は恥ずかしさを押し殺して言った
数秒の間のあと、
天喰先輩はしゃがみこみ私と目線を合わせくれた
｢大丈夫…俺がいるから…怖くない…
ごめんね、チョウチンアンコウとか食べておけば…俺の個性で明るくできたかもしれないけど…｣
｢それ、どういう個性なんですか…｣
するとまた先輩は私の頭を撫でる
……これ好きかも…
いや、別に天喰先輩が好きとかじゃなくてただ単に撫でられるのが…
いやそれはそれで問題か…
顔に熱が集まると同時にこわばりが溶けていくのがわかった
｢ありがとうございます…｣
｢明るいとこ…行こう？｣
そうして天喰先輩は私の手を取って歩いた
なんか王子様みたいというかなんというか
また柄にもないことを思ってしまい恥ずかしさが募る
こんなにおどおどしてたのに頼りになるという人は初めてみた
そっと顔を上げるとそこには月の光を浴びながら控えめに笑いかける先輩がいた
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れいみぃ - 夢主のクラスの人達って序盤で在籍処分なってませんでしたっけ? (2020年1月24日 0時) (
レス) id: e9e3a7151e (このIDを非表示/違反報告)
レイン - 初めまして！この夢小説の天喰先輩ちょっとかっこよすぎじゃないですかね！？(褒め言葉)暫く更新していないようなので更新を今か今かと待ち侘びています！更新待ってます！頑張ってください!! (2018年3月19日 19時) (レス) id: b07e3f90c5 (このIDを非表示/違反報告)
Ｌ(プロフ) - 皆さんコメントありがとうございました…！とてもとても冗談抜きで励みになります！ (2018年2月16日 22時) (レス) id: 3151f262ec (このIDを非表示/違反報告)
Ｌ(プロフ) - 豆腐さん» 確認して直しときます…！ (2018年2月16日 22時) (レス) id: 3151f262ec (このIDを非表示/違反報告)
莉那(プロフ) - お帰りなさい！待ってました！！作品楽しみにしてます！！ (2018年2月16日 21時) (レス) id: fd84499db5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ｌ | 作成日時：2017年8月26日 7時
