１３風が吹く屋上で ページ14
｢Aちゃん！｣
屋上の入り口から天喰先輩の声がした
ずっと聞きたかった声だ
｢先輩……！｣
驚きと嬉しさで顔をあげるがまた複雑な思いが込み上げる
｢雄英…受かったんだね…
よかった…また会えて…｣
｢ありがとうございます…｣
嬉しいのに嬉しくない
表情はいつもより暗くなってしまった
｢…さっきはなんで逃げたの？｣
それを察したのか天喰先輩は小首をかしげて私の方を見た
｢いや…その…リア充の邪魔をしてはいけないといいますか、そのなんとなく気まずくなって逃げたくなったんですよ…｣
若干の怒気すらも含む私の声色に天喰先輩は1つため息をついて言った
｢だから…さっきから目、合わせてくれないの？｣
そういって先輩は私の髪を耳にかけた
ああ…髪で顔を隠す作戦バレた…
ふと顔をあげると先輩との距離は意外と近くて
顔が熱くなる
｢俺…全然リア充じゃないよ
波動さんはいい人だけど、凄い変わった人で…
なんていうか…いいライバル、だから…
泣かないで｣
そういって天喰先輩は少し微笑んだ
｢泣いて…ないですよ！｣
｢…素直じゃないね…
逃げた理由もそう…
…気まずかったからだけ、なの？｣
｢え？｣
｢他に…理由があるんじゃないの？｣
天喰先輩はいつになく真っ直ぐ私を見据えている
でも私には天喰先輩の言っている意味がわからない
｢他って…｣
私が黙っていても天喰先輩は何も言葉を継がない
私は真剣に思いをめぐらすことにした
本当は気づいていた
まだ向き合っていない感情があって
それは実はわざと臆病になって避けていた部分で
先輩にこんなに会いたかったのは、ただの憧れなんかではなく
あんなに声が聞きたかったのも
女の子と話してるのを見て泣きそうになってしまったのも
全部_______________
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れいみぃ - 夢主のクラスの人達って序盤で在籍処分なってませんでしたっけ? (2020年1月24日 0時) (
レス) id: e9e3a7151e (このIDを非表示/違反報告)
レイン - 初めまして！この夢小説の天喰先輩ちょっとかっこよすぎじゃないですかね！？(褒め言葉)暫く更新していないようなので更新を今か今かと待ち侘びています！更新待ってます！頑張ってください!! (2018年3月19日 19時) (レス) id: b07e3f90c5 (このIDを非表示/違反報告)
Ｌ(プロフ) - 皆さんコメントありがとうございました…！とてもとても冗談抜きで励みになります！ (2018年2月16日 22時) (レス) id: 3151f262ec (このIDを非表示/違反報告)
Ｌ(プロフ) - 豆腐さん» 確認して直しときます…！ (2018年2月16日 22時) (レス) id: 3151f262ec (このIDを非表示/違反報告)
莉那(プロフ) - お帰りなさい！待ってました！！作品楽しみにしてます！！ (2018年2月16日 21時) (レス) id: fd84499db5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ｌ | 作成日時：2017年8月26日 7時
