秘国の女王（暁のヨナ） (ページ11)

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第10話スウォンの微笑みページ11

リナ)我が名は、リナ。龍明国を納めし王である。
高華国の王、スウォンよ、よく参った。
我々龍明国は貴方方を歓迎…する。

港でのリナからの衝撃的な告白が終わり、高華国の船ではどよめきが起こりつつも、船は止まることなく、龍明国内に入っていて港に停留した。船から兵や将軍を引き連れスウォンは降りた。いつもなら誰よりも早く船を降り、相手に警戒されないように演技するであろうスウォンも戸惑っているのがここからうかがえる。

リナ)スウォン様❕

明るい声が飛んできた。

リナ)どうですか？龍明国は、
皆、あなた達に興味があるようですよ。

スウォンはリナの態度の違いに驚きながらも、まわりをみわたす。周りには、民衆があつまっていた。余程よそ者が珍しいのだろう。皆目を向けてくる。
うん？↑の考えはすぐスウォンの中で否定された。民衆は他国の者ではなくリナを見ていたのだ。この子は鈍感なのだと思いスウォンはリナをみつめながら微笑む。
スウォンはリナを見つめながらもリナを見ていないように見えた。誰を見て微笑んでいたのだろうか？誰かにリナがにていたのだろうか？