_馳走 ページ8
。
「お帰り。どこに行っていたの？」
家に帰って来たら
お母さんが心配の眼で僕を見た。
ちょっと森にと僕が返したらお母さんが
「それなら良かった。何処かに行く時は一言声を掛けて。」
街に行ったことは秘密。
するとお母さんは僕の近くへ来て、
「森での話をお母さんに聞かせて？」
僕は途端に自慢気になって話し始めた。
友達ができたこと。
それとその友達がお気に入りの場所を紹介してくれること。
お母さんは静かに優しく話を聞いてくれた。
「明日、晴れるといいわね。それじゃあ行ってくるわ。」
と微笑んで、お母さんは晩御飯を探しに行った。
辺りはいつのまにか、真っ暗だ。
まるで僕みたい。
留守番してようとも思ったけど、
ひとりじゃ寂しいからついて行くことにし、
お母さんを追い掛けた。
−
「あら。ごめんなさい。寂しい思いをさせてしまったわね。」
僕に気づいたらしく、
優しく喋り掛けてくれた。
危ないということは分かっていたし、覚悟の上だ。
「今日は始めての友達を祝って、ご馳走にしましょう。」
僕はやった！と心の中で呟き、
お母さんにありがとうと言った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 8人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
白の悪魔(プロフ) - 名無しのじんべぇさん» ご愛読ありがとうございます。励みになりました。頑張ります。 (2018年3月18日 1時) (
レス) id: 468f3e0f33 (このIDを非表示/違反報告)
名無しのじんべぇ - 素敵な作品ですね。世界観に惚れました。最新頑張って下さい！ (2018年3月18日 1時) (レス) id: acea8b00f4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：白の悪魔 | 作成日時：2018年3月17日 2時
