_証明 ページ17
。
そんな、
そんな
そんな。そんな…
これが絶望というやつなんだろう。
公園の外の草陰から男を見ている今、実感するを
男の声を思い出した。
優しい声だった。
…駄目だ。騙されちゃ。
きっと僕を
そうやって、
騙して、殺そうとしてるんだ。
僕は涙を流すところだった。
怖いよ。お母さん。
男がいるところと僕が隠れているところ。
そんなに距離はない。
前からずっと、ここに来てるんだろうか。
わからない。
頭の中がぐちゃぐちゃになる。
「隠れてないで、出ておいで。」
男がゆっくり恐ろしい口を開いた、
誰に言っているんだろう。
「黒猫君。」
ぼ、く。出たら、殺される。
「何もしない。ほら。」
僕の姿は見えていないのに、
何故か男は僕を呼んでいる。
ほらって何も持っていないように、
証明するように、両腕を上げている。
今更信用なんかできるもんか。
ポケットから何か出すか、
その掲げている手で、
僕の喉を閉めるんだ。
8人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
白の悪魔(プロフ) - 名無しのじんべぇさん» ご愛読ありがとうございます。励みになりました。頑張ります。 (2018年3月18日 1時) (レス) id: 468f3e0f33 (このIDを非表示/違反報告)
名無しのじんべぇ - 素敵な作品ですね。世界観に惚れました。最新頑張って下さい! (2018年3月18日 1時) (レス) id: acea8b00f4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:白の悪魔 | 作成日時:2018年3月17日 2時