_彼 ページ20
。
朝がきた。
僕はゆっくり目をこする。
今日は変な夢を見た。
昨日の男の夢だった。
なんだが、とても悲しそうな顔をしていた。
こうして人間に怯えながらの生活はいつになっても何歳になっても、変わらないんだろうな。
いい天気だ。
けど、僕は輝かしく堂々としている太陽に笑われている気がして情けなく目を背けた。
蒸し暑さにふらふらしながら何も考えずにたどり着いたのは森だった。夏の昼間なのに不気味で淀んで見えたのは僕の気持ちも同じだからだと思う。
「ジュラ君」
喧嘩別れした彼を思った。
彼は元気にしているのだろうか。
酷いことを言ってしまった。謝りたい。
もう一度会って話をしたい。
僕は森を見上げ、道を進んだ。
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白の悪魔(プロフ) - 名無しのじんべぇさん» ご愛読ありがとうございます。励みになりました。頑張ります。 (2018年3月18日 1時) (レス) id: 468f3e0f33 (このIDを非表示/違反報告)
名無しのじんべぇ - 素敵な作品ですね。世界観に惚れました。最新頑張って下さい! (2018年3月18日 1時) (レス) id: acea8b00f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白の悪魔 | 作成日時:2018年3月17日 2時