21話 電話 コナンSide ページ24
柿祭りが終わってから三日程経ったある日。
ポアロで安室さんとこの前起きた事件について話していると、急に電話が掛かってきた。
安室さんに許可を取ってから、俺は電話を手に取る。
知らない番号だ。
「もしも__」
「あ、コナン君!?久しぶりー!っていっても三日くらいしか経って無いけど!!」
聞いたことの有る声。そう、三日前に聞いた声だ。
「Aさん!?ど、どうして僕の番号が……!」
「え?あー…それはまあいいじゃない!それよりさー」
よくねぇよ!!
なんでだ!?なんでわかったんだ!?
「私ね、無事武装探偵社に入社出来たんだ!それだけ報告しとこうと思って!」
「武装探偵社に!?」
さっきから驚く事しか起きない。
確かに、武装探偵社の調査員に為る予定とはいっていたが…。
俺がいった“武装探偵社”という単語に安室さんが反応するのが見えた。
「そ、それでそれで!?」
「ん?それで?……それだけだよ」
急にトーンが低くなったかと思うと、また急に打ち上がった。
「あーそういえばさ!腕時計の開発者さんに会わせる気に成ったかな!?是非とも、会わせて頂きたいのだけれど!」
「阿笠博士は今日は留守で……」
「阿笠博士っていうのかいその人!というか、私が会いに行くよ!因みに、コナン君は何処に住んでるの?」
すごいなこの人……俺の周りには居ないタイプだ。
肺活量がハンパない。
「え、と……米花町の……」
「あ、米花町?ってことはあそこかな、喫茶店の横の探偵事務所!」
なんで知ってるんだこの人!
凄い通り越して怪しいぞ。
「米花町の探偵事務所って数少ないからさー!しかも、探偵事務所構えてる人なんて特に少ないし!じゃ、コナン君はその探偵事務所にいつも居るのかな?」
「あ、うん。もしかしたら、隣の喫茶店に居るかも」
「わかったよー!じゃ、また連絡するね!」
そこで通話は切れた。
ほんっとに……勢いが凄い人だ。
俺はぐったりしながら携帯をポケットにしまう。
「コナン君、武装探偵社だって?」
「安室さん、知ってるの?」
安室さんは頷く。
「ああ、公安ともたまに絡むんだ。全員が異能力者ということに驚いたが…」
安室さんが「ということは、電話の彼女も異能力者なのか?」と聞いてきた。
俺は頷く。
「今度会わせてくれないか」
「いいけど…きっと疲れるよ……」
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作者名:さくら志摩 | 作成日時:2018年7月22日 23時