検索窓
今日:4 hit、昨日:21 hit、合計:47,541 hit

13話 彼が ページ15

思ったよりも人が多くで驚いた。
 爆発場所には三人の死体が在った。車内の壁は黒く焼け焦げていて、窓硝子は全て割れている。

 私は取り敢えず、辺りを確認しながら慎重に進んで行った。


 最後尾から走ってきたであろう乗客達が急ぎ足で進んでいく。そんな中、逆方向に歩いていく私は何とも可笑しいだろう。

 すると後ろから声がした。



「君!そっちは危ないよ!」



 振赤い着物姿の女の子が私の横をすり抜けて走って行った。少し見えた瞳には色が無い……感情というものが無かった。


 私はその着物の子を追い掛けようとすると、パッと手を掴まれた。振り返ると、白い髪の毛の男性が立っていた。きっと、この人が中島敦だ。

 私は直感的にそう感じた。



「そっちは危ない。早く向こうへ__」



「それはお互い様」



 私は敦にいった。兎に角、今は爆弾の処理が先だ。
 手を振り払い、私は着物の子を追い掛けた。

 この彼が中島敦か。

 私は後ろを着いて来る敦を見ながら思った。見た感じだと、一人で来たようでは無いらしい。何人か連れが居る様だ。


 最後尾に迄来ると、さっきの着物の子が立っていた。
 耳には携帯を当てている。

14話 白い閃光→←12話 爆発



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.2/10 (18 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
39人がお気に入り
設定タグ:文豪ストレイドッグス , 名探偵コナン , 太宰治   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:さくら志摩 | 作成日時:2018年7月22日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。