検索窓
今日:11 hit、昨日:6 hit、合計:47,527 hit

序幕 ページ2

しっかりとした記憶が残っているのは、引き取られてから。
 その間の記憶は、漠然としていて良く判らない。

 私が齢十の頃に母が死に、そこから孤児院で暮らしていた。
 そして孤児院から引き取られたのは二年経った、十二の頃だった。


 そんな私だから、謎が多い。
 私が持つ異能力の本質も、私でさえ知らない。

 使おうと、思ったことはなかった。
 今まで使ってきたのは、身の危険を感じた時だけだったのに。



『なんと恐ろしい事でしょう』



『此少女が、あんな事件を起こしたのか…』



『可哀相に』



 私の異能力は、そんなに恐ろしい物なの。
 可哀相と言われなければ為らない程の力を持っているの。


 十二歳乍に私は、沢山考えた。答えに、辿り着く事は無かった。
 今も未だ辿り着いていない。


 

 此問いの答えが解れば、私がこんな言葉や視線を浴びせられた理由が、
 少しでも判ればいいのだけれど。

1話 八時開始→←貴方ニツイテ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.2/10 (18 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
39人がお気に入り
設定タグ:文豪ストレイドッグス , 名探偵コナン , 太宰治   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:さくら志摩 | 作成日時:2018年7月22日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。