一途なMS短編集 (ページ28)

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｢他の人が翔くんの魅力をどこって思ってるかは、俺にはわかんない｣

俺が話始めたら、肩トークで項垂れていた翔くんが顔をあげた

｢見た目の可愛らしさや醸し出す色気や、もちろん計り知れないカッコよさかもしれない｣

俺の言葉にそれまで全く照れていなかった翔くんの顔が一気に染まった

｢でもね
俺が翔くんを抱きたい、愛したいってのはそれだけじゃないんだ｣

翔くんの瞳が潤んで、愛しすぎて躰を引き寄せ抱きしめた

｢俺は

出会った瞬間から翔くんを抱きたいと思ったんだ｣

｢………ほぇ？｣

あれ？
胸に閉じ込めた愛しい人から変な声が漏れた？

まぁ、いっか
続けよう

｢翔くんよりも小さくてガキだったけど、出会った瞬間にこんな可愛い人は他にはいない、好きだって思ったの｣

｢………はぁ｣

｢めちゃくちゃカッコいいし憧れたし年上だけど、俺が下なんて1度も考えたことないし
俺は翔くんを愛して翔くんに悦んでもらうことが幸せだから｣

｢………｣

｢もちろん翔くんが俺を抱きたいって言うなら、俺も覚悟を決めるよ
だって翔くんが好きだから｣

｢………｣

｢でもね、基本的なことは出会った瞬間から決まってたんだよ
翔くんを愛して翔くんに悦んでもらって翔くんが感じてくれる
それが俺の幸せ…｣

ぎゅーーーーっと抱きしめる腕に力を込めたら
何故か翔くんの躰からは力が抜けた