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「お前だって!
お前だってモテるだろうが!!」
突き飛ばされたとはいえ、ソファーの隣に座っていることは変わらないんだけど
真っ赤な顔をした翔くんが、俺を睨みつけていた
「し、翔くん?」
「俺だって!……」
そう言って翔くんは目を逸らせたから、
少しだけ近づいてみた
そしたらまたこっちを見てくれて
「俺だっていつも心配なんだよ!!
お前のほうがめちゃくちゃモテるじゃんか!
心配にもなるっつーの!」
そう叫んで
ソファーの背凭れに顔を埋めた
な、な、な、
なに、もう、可愛い……
俺がモテるから心配してくれてたの?
心配なのは
不安なのは
俺だけじゃないってこと?
顔を埋めたままの翔くんを背中から抱きしめた
全身真っ赤なのかな…?
温かい…
全身…全身…
確認したい邪な心は一先ず隠して
「ごめんね、翔くん
俺が一方的すぎたね」
謝ると、翔くんの肩がピクリと動いた
ラッキーアイテム
革ベルト
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作者名:りん | 作成日時:2020年4月3日 8時