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マスクも
自分に近づくなと暴れるのも(俺が抱きしめてるせいだけど)


俺のため


愛されてるなぁ、なんて翔くんの背中をサワサワしてたら
翔くんの両腕が上がってきて


翔くんの両手が俺の両耳を力いっばい引っ張った!



「!!いったっ!痛いよ翔くん!」


びっくりして抱きしめてた腕を緩めると


引っ張っていた指を一瞬だけ離して



スルッと両耳を優しく触ってから
俺の腕から抜け出した



「ッツ!!」



翔くんは俺の腕が届かない距離まで離れると


ドヤ感満載のキラキラな瞳で
「だから
しばらく俺に触るの禁止

もちろんキスも禁止、な♪」


と言い放った



…なら、なんで煽るのか


…まぁ、わざとだよな


…だから、ドヤ顔



「…そんな嬉しそうにしてると、移ってもいいから無理矢理キスするよ」


低い声で言ってみた


「なっ、何言ってんだよ! ぜってーダメだかんな!!」


上半分しか見えないのに
顔が真っ赤になってるのがわかる


どうしてこの人は


何をしても
何を言っても
俺の胸をぎゅーーーっと苦しくさせる



「…可愛い」


「は?!可愛くねーし!
てか近寄んなって!!」


あれ?
心の声が漏れていた?


まぁ、いいか


また暴れる翔くんに近づき

抱きしめて



マスク越しにキスをした

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作品ジャンル:タレント
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作者名:りん | 作成日時:2020年4月3日 8時

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