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[2] ページ19

「…何があったの?」


目を合わせない翔くんを捕まえて
ハグした


「う…」


「何かあったんでしょ?
正直に言って?」


できるだけ優しく言いながら、背中を擦ってみた


翔くんは恥ずかしいのか、小さな抵抗を見せて体を捩ったけれど
諦めたのか、何故か俺の肩に額を3度、軽く叩きつけた



「…食事会に、数回会ったことある映像ディレクターさんがいたんだ」


「うん」


「…前から、…なんか距離の近い人だな、とは思ってたんだけど…」


「うん?」


「…今日もずっと隣にいるし、…なんか触ってくるし…嫌だなって思ってトイレに立ったんだ…」


「………」


「…トイレから出たら、いて、…2人で別の店いかないか、とか、なんなら家にこないか、とか言ってヤバい状況だって流石の俺でもわかったから…」


「………」


「…なんとかすり抜けて、急いで他の人に挨拶して逃げてきたから、…だから早めの帰宅…です」




・・・なるほどね

[3]→←俺とお前の違い[1]


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作者名:りん | 作成日時:2020年4月3日 8時

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