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風邪[1] ページ2

朝目覚めると
隣に愛しい人がいない


まぁ、仕事の時間によって起きる時間は違うし
そもそも俺はとんでもなく朝が弱いから、彼のほうが早く起きることのほうが多いのだけど


確か今日はお互い多少ゆっくりできるはず……?


と疑問に思いながら
まだ半分起きていない頭と体を無理矢理立ち上がらせて寝室を出た



リビングのソファーにいた

まだ部屋着のまま新聞を読んでいる愛しい人




ん?


マスク?


何故か彼はマスクをしている



「おはよ、翔くん
…なんでマスクしてんの?」


ペタペタと近づきながら聞くと
何故か開いた新聞をこっちに広げて
なんとなく2人の間に壁のようなものを作った感じ…



「……ナニソレ?」


不満声で聞くと



「多分なんだけど


俺、風邪ひいたみたいで」


は?風邪?



「ちょっと喉が痛いくらいだし、風邪じゃないかもしれないけど
潤に移さないように、念のためのマスク」


そう言うと、翔くんは説明したから大丈夫といった感じで新聞を畳んでテーブルに置いた



そして瞳しか見えないけどニッコリ微笑んで
「おはよう、潤」
と改めて挨拶をした



これで近づかないだろうと思ったのかもしれないけど


うん、俺は近づくよね



「!な!、なんで来るんだよ!!」


と焦る翔くんを無視して
右手を翔くんの額にあてる

「…そうだね、熱はまだ無いみたいだね」


と言って抱き締めたら



めっちゃ暴れる……



元気じゃん……



「だから!念のためって言ってんだろーが!!
近づくなーー!!」



と叫んだあとにケホケホした


叫んだせいじゃね?とも思うけど
仮病を使うような人ではないし、大げさに言う人でもないから



きっと俺のため


鍛えてるわりに色々気にしてるわりに体調を崩しやすい俺のために、万が一のことを考えて俺をブロックしてくれてる



愛だよね


うん

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作品ジャンル:タレント
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作者名:りん | 作成日時:2020年4月3日 8時

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