Childhood friend。5

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ーー顕嵐side









風磨くんにすっごい色々言われたけど

全部ごもっともな事ばかりで。

無駄に意地を張ってる俺は

ただの弱虫。





逃げてるだけだと思いながら

毎日想像の世界を繰り広げては嫌になって。

Aの事、好きじゃなかったら

こんな風にならないのにななんて。





風磨くんの話を聞いて、

Aがやっぱり後を追ってきてたのとか

俺の名前を呼んでくれてたのは

凄くびっくりして……

" 愛おしい "

そんな感情がうまれた。









ぼーっとしながら

今後の展開を考えてみる。

俺は間接的にフラれるんじゃないか、

あの話をできる日がくるのかな……なんて。



俺も男じゃないよなあ……

自分の気持ちさえ、

Aに伝えられないなんてね。




だって風磨くんと岸くんは

どんな気持ちで俺の元に

Aを送り出してるんだろうか。

俺だったら無理。

いくら俺が嫌われてたって

他の男になんて送り出せないもん。

そんなメンタル持ってないしー……









そんなとき。









『顕嵐。』









振り向くと俺を見て立ってるAの姿。

いつぶりだろう、ちゃんと顔見たの……









Aが俺の前にしゃがみ込み、俺の顔を覗く。

『………………会いたかったよ、顕嵐っ。』

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