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泣いちゃった女の子は(yuta) ページ7

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優太side





北「ちょっと女の子泣かせないでよー、
いくらなんでも紫耀だからって許されないからね」

店長さんがココで大人の振る舞い。
綺麗に折り畳んであるハンカチを女の子に差し出した。




「ちっ、違うんです!!」




怒られる紫耀を庇う声。





「私田舎から出て来てこっちで働き始めて…
仕事も上手くいかないし、友達もいないし、
やっと見つけた居場所がココで。
なんか都内にあるのに田舎みたいに落ち着いて…。
この街は冷たい人ばかりだと思ってたから、
まさかひとりでいる私に
話しかけてくれると思わなくて…」





こんな純粋な人、初めて会ったかも。




紫「うう、わかる。
ちっさい子が困ってても無視すんねんもん、
ほんま、同じ人間やろ?って!
人類みんな兄弟って誰が言い出したん!?」




うん、まあなんかズレてるけど
言いたいことは分かる…って、おい。
俺を見るな。何でお前まで泣きそうになってんだ。






北「そこのキミ、まとめて」

岸「ええ!?俺!?俺っすか!?」

「ああ、ごめんなさい!
私が意味不明なこと言ったあまりに…」

紫「何で!?全然意味不明やないし!
こっち出てきたばっかで不安なの俺も分かるしね!
やから、今日からお友だち!
ね?ひとりはよくない!」







小学生かよ…おともだちごっこかよ…
なんて思ってたのも束の間。
そんなこんなで仲良くなったAは、
まさかの俺と同い年で。
いつの間にか
何でも言い合える親友になっちゃってた、ってワケ。









あの頃あんなに純粋だったAは、
一年前…紫耀がいなくなってから酒の量も増えたし、
何せ寂しがりやのレベルではないほど誰かが必要で。
出来る限り俺が一緒にはいるものの、
あいつ友達作んのヘタクソだからさ?
職場で一緒にお昼食べるくらいの友達は
いるみたいだけど、それ以外となると…
声かけてくれた男に
ほいほいついてっちゃうワケなんだよな。


それは俺が一番わかってるからこそ、
どうにかしてやりたいんだけど。
紫耀がいればなーって思っちゃう。
彼氏でも作ればいいものの、
なんだかんだ言って
紫耀のこと待ってんだろーなぁとも思うし。






だって紫耀がいなくならなければ、
あいつはこんな風にならなかった。




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お隣さん→←出会い(yuta)



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ちゃん(プロフ) - あいあいさん» コメントありがとうございます!頑張りますので今後も宜しくお願い致します☆ (2016年10月28日 23時) (レス) id: 567e892c5d (このIDを非表示/違反報告)
名無し49053号(プロフ) - http://uranai.nosv.org/u.php/novel/rinnnnn13/この更新も待ってます! (2016年10月27日 20時) (レス) id: bb5c61a8e0 (このIDを非表示/違反報告)
美愛凛 - 一気に読んじゃいました 面白かったです☆彡 (2016年10月26日 16時) (レス) id: c3ec3f50ad (このIDを非表示/違反報告)
あいあい(プロフ) - 更新分、読みました!!ベットの上で足をバタバタさせながら読みました!!紫耀との今後が気になりすぎます!頑張ってください!応援しまくります! (2016年10月21日 19時) (レス) id: f8899c2219 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちゃん | 作成日時:2016年10月11日 0時

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