境界線 ページ26
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顕「泣きたいのはこっちっす、姐さん」
「…っうう、姐さんて呼ばないで」
箱ティッシュを私の横に置いて、
平気そうな顔でまたフルーツを口に運んだ。
顕「…おれ、泣けなかったんだよね。
好きなはずなのにさ？
涙腺ないのかな、涙出てこないんだよね」
感情はあるんだけど…と、ボソッと言葉にした。
「でも、分かるかも…。
私も昨日、久しぶりに涙出たから」
顕「あ…そういえば昨日も泣いてた。
つっこんじゃ悪いかな、って気がしてて
何も聞かなかったけど」
顕嵐からしたら、連日泣いてる私で。
泣き虫なんじゃないかと思われてるかな。
でも私からしたら、ずっと泣けなかったのに
顕嵐のせいで…いや？
人のせいにしちゃいけないけどさ。
顕嵐の前で涙腺緩む連日なんですよ。
顕「…この際だからおれも、
Aちゃんの戯言聞くよ？」
「……」
顕「いや、戯言って言うように
バカバカしい話じゃないかもしれないけど。
…なんか抱えてんでしょ？」
彼とは挨拶を交わす程度だったはずなのに。
昨日のみっともない姿を晒したり、
今日介抱して家にまで上がり込んじゃって
話を聞いて泣いている。
お隣さんの境界線、て…あるのかな。
一歩、親しくなったと思っていいのかな。
人を信じることが、少し怖くなってるなんて
まるで紫耀と出会う前の私みたいだけど。
紫耀がいなくなってからまた、こうなるとは。
同じようなことを抱えてるこのお隣さんなら
きっと…私も話して楽になるかな？
私も一歩…踏み込んでみても良いのかな？
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ちゃん(プロフ) - あいあいさん» コメントありがとうございます！頑張りますので今後も宜しくお願い致します☆ (2016年10月28日 23時) (
レス) id: 567e892c5d (このIDを非表示/違反報告)
名無し49053号(プロフ) - http://uranai.nosv.org/u.php/novel/rinnnnn13/この更新も待ってます！ (2016年10月27日 20時) (レス) id: bb5c61a8e0 (このIDを非表示/違反報告)
美愛凛 - 一気に読んじゃいました 面白かったです☆彡 (2016年10月26日 16時) (レス) id: c3ec3f50ad (このIDを非表示/違反報告)
あいあい(プロフ) - 更新分、読みました！！ベットの上で足をバタバタさせながら読みました！！紫耀との今後が気になりすぎます！頑張ってください！応援しまくります！ (2016年10月21日 19時) (レス) id: f8899c2219 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃん
| 作成日時：2016年10月11日 0時
