◇ jigsaw puzzle 9 ◇

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彼の幸せと私の幸せ。
共有出来るということがもう、幸せ。








高校の頃に時間は巻き戻せないけれど、
あの頃からもう、私たちの幸せは
何なのか決まっていた気がする。









『 私、風磨がいれば、幸せ 』









だいぶ、遠回り。
不器用だけど、不器用なりに思いを伝える私たち。









『 王子様… 』

風「 え、あ、は？ 」

『 迎えが遅い王子様 』

風「 意地悪ばあさんじゃなかったのかよ 」

『 うん、王子様でいい 』

風「 王子様ってキャラじゃねえんだけど 」

『 だってさっき言ったこと、
まるで風磨じゃないみたいで 』









うん、まるで台本があったみたいに
風磨とは思えないほどたくさん話してくれた。









風「 これはあれ、雰囲気にのまれた 」

『 え 』

風「 つかいつまで王子様がどうとか言ってんだよ、
このメルヘン 」

『 メルヘン褒め言葉だよ？ 』

風「 ああ、どっと疲れました 」

『そうだ、風磨は野獣だったね 』

風「 …役がな 」

『 結局野獣も王子様なんだし、やっぱり王子様だ！ 』

風「 よし病院行こう 」









風磨はいつものように呆れ顔。
いや、このやり取りをしたかったわけでなくて…









『 風磨！ 』

風「 今度はなんですか 」









『 ……私と、ずっと一緒にいて？ 』









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